【沖縄冒険日誌】しままや~

海好きで沖縄に移住した、僕(ニッシー)の冒険の記録。釣りを中心とした「沖縄のアウトドア情報」、「自然・生き物の紹介」、「マニアックな観光情報」を移住者目線で発信していきます!モットーは「一期一会、一魚一会」、「観光あきたら冒険いこう!」。

【沖縄冒険日誌】しままや~

近所の漁港で「アバサー(ハリセンボン)」を引っ掛けて釣る冒険

ハイサイ!沖縄のニッシーです!

 

今回僕が狙う「ターゲット」は、この魚。

 

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皆さんご存知、「ハリセンボン」です。

 

水族館で展示されていたり、可愛らしい見た目からファンも多い魚ではないでしょうか。

 

全国的には観賞魚としての人気が高いハリセンボンですが、沖縄県では「アバサー」という方言名で親しまれる食材なのです。

 

今日は、釣りで「ハリセンボン(アバサー)」を捕獲する話です。

 

 

 

「ハリセンボン」ってどんな魚⁇

 

「ハリセンボン」は、暖かい海に生息するフグの仲間です。

 

フグの仲間ですが、は持っていません。

 

全長30センチ程の個体が多く、浅いサンゴの海や港内をのんびり泳いでいるのをよく見かけます。

 

特徴は何と言っても、身体中から生えた「鋭いトゲトゲ」!

 

このトゲは鱗が変化したもので、英名は「ポーキュパイン・フィッシュ」。意味はヤマアラシのような魚」です。

 

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写真上が「通常形態」、写真下が「膨らんでいる途中」

 

普段トゲは寝ていますが、外敵に襲われて危険が迫ると、水や空気を吸って全方位に針を立てます

 

この全身から生えた「トゲ」が、結構な痛さ!

 

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「痛さ」を我慢して撮影

 

手に乗せてるだけでチクチクしますが、ちょっとでも圧がかかると出血するレベルの鋭さです。

 

 

ちなみに「針千本」という名前ながら、実際の針の数は300~400本弱ぐらい。個体によって針の数は異なります。

 

「ハリヨンヒャクポン」では語呂が悪いですもんね(笑)

 

 

沖縄など暖かい海域に生息しているハリセンボンですが、僕の地元の「島根県」でも数年に一度大漁発生し、定置網にかかって問題になります。

 

網の中でハリセンボンがトゲを立てることで、他の「漁獲した魚」に傷がつき、商品価値が暴落するためです。

 

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実家にある「ハリセンボンのフグ提灯」

 

南から流れる海流に乗って、本来生息していない地域にまでやって来るんです。

 

極寒の冬の日本海では生き残れないので、こうしたハリセンボンは死滅回遊魚と呼ばれます。

 

「ハリセンボン」を釣ってみよう

 

さあ、いよいよハリセンボンを狙って釣っていきましょう!

 

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ハリセンボンは、沖縄県内の海岸ならどこにでもいます。

 

今回は、足場のいい漁港を釣り場に選択しました。

 

ハリセンボンを狙う「仕掛け」がこちら!

 

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「仕掛け」のイラスト

 

ラインは「細すぎ、太すぎ」でなければ何でも大丈夫です。

僕は今回、「6号のナイロンライン」を使用しました。

 

実際の写真だと、こんな感じの仕掛けになります。

 

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「仕掛け」の写真

 

後で解説しますが、仕掛けに結んだ「ビニール袋の切れはし」がポイントです。

 

 

上の仕掛けを使った「釣りの手順」は以下の通りです。

 

①:上から海を覗いてハリセンボンを探す

 

堤防を歩いていると、「壁沿い」「停泊中の船の周り」によくハリセンボンが居着いています。

 

見つけたハリセンボンをピンポイントに狙っていくのが確実です。

 

 

②:ハリセンボンの目の前に仕掛けを落とす

 

ターゲットを見つけたら、ハリセンボンの目の前にダイレクトに仕掛けを落としましょう。

 

驚かせないように、少し遠目に優しく落とします

 

 

③:竿を上下に揺らして誘う

 

ここでポイントになるのが、「ビニール袋の切れはし」

 

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「ビニール袋」をちぎってラインに結ぶだけ

 

ハリセンボンは好奇心が強いので、海中でユラユラする「ビニール」「ワーム」に興味津々で近づいて来ます。

 

④:勢いよくフッキング‼︎

 

ユラユラに夢中なハリセンボンに、フッキングをかけましょう。

 

仕掛けの下に「ボラ掛け針」がついているので、手首のスナップを効かせて竿を上にシャくるとフッキングが決まります。

 

後は、引っ掛けたハリセンボンを釣り上げるだけです。

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ハリセンボンさえ見つけることが出来れば、簡単に釣り上げることが出来ますよ!

 

釣り上げた「ハリセンボン」を観察してみる

 

その後も堤防を歩き回り、足下のハリセンボンをテンポよく釣って行きます!

 

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1時間程釣り歩いたところで、釣果は10匹。

 

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水から上げると、「フガフガ」言いながら空気を吸って、少しづつ膨らんでいきます。

 

「一瞬で膨らむ上手な子」、「時間をかけてもなかなか膨らめない不器用な子」とハリセンボンにも個性があって面白いです(笑)

 

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手乗りハリセンボン

 

正面から見ると、とても愛くるしい顔をしています。

 

ハリセンボンは歯がとても鋭いので、口に指を近づけないように注意してください!

 

海中ではこの丈夫な歯を使って、「貝殻」「ウニ」をバリボリ噛み砕いて食べています。

 

 

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ハリセンボンのお腹

ひっくり返すとトゲトゲで、まるで「イガグリ」に見えます。

 

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ハリセンボンの尾鰭

 

ハリセンボンの尾鰭(おびれ)は、極小サイズ

 

小さな尾鰭や胸鰭を「ダンボ」のようにパタパタ羽ばたかせて、ゆっくり泳ぎます。

 

泳ぎがあまり得意でないので、シュノーケリング中に水中で出会っても簡単に捕まえられます。

 

今回釣れたハリセンボン達は小型だったので、観察をした後に全てリリース(釣れた魚を逃すこと)しました。

 

釣り人にとって「厄介な存在」でもある

 

ちなみに、ハリセンボンを専門に狙う人はあまりいません。

 

むしろ「厄介者」として釣り人からは、敬遠される存在です。

 

「ルアー」「エギ」を投げていると追いかけて来てボロボロにされますし、フカセ釣りでも「餌」を器用に盗んでいくためです。

 

次回の記事では、夜の漁港に出かけて捕まえた「ハリセンボン」を美味しく頂く話を紹介します。

 

それでは、また!

 

★ブログ移設のお知らせ

 

このブログを読んでいただいている読者の皆様へ、大事なお知らせがあります。

 

この度、本ブログの記事を別サイト「http://shimamayaa.com/」に完全移設することになりました。

 

読者の皆様がより読みやすいブログになるように、新しくデザイン構成や記事を再編集しています。

 

今後はリニューアルした新サイト「沖縄冒険日誌しままや~」に新しい記事をアップしていきます。

 

引き続き、よろしくお願いいたします。

 

【今回のタックル】

・ロッド:プロマリン「テトラ大物EX150M」
・リール:シマノ「チヌマチック1000XT」
・ライン:ナイロン6号
・ルアー:ジグヘッド+グラスミノー(S)