【沖縄冒険日誌】しままや~

海好きで沖縄に移住した、僕(ニッシー)の冒険の記録。釣りを中心とした「沖縄のアウトドア情報」、「自然・生き物の紹介」、「マニアックな観光情報」を移住者目線で発信していきます!モットーは「一期一会、一魚一会」、「観光あきたら冒険いこう!」。

【沖縄冒険日誌】しままや~

「タマン(ハマフエフキ)」打ち込み釣りの魅力と必釣法

ハイサイ!沖縄のニッシーです!

沖縄の釣り人の間で、トップクラスの人気を誇るターゲットに「タマン」という魚がいます。

 

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沖縄を代表する釣り魚「タマン」

強固な竿をふっ飛ばす程の「強烈なアタリ」、フッキングすると沖に突っ走る「暴力的なファイト」は一度味わうと忘れることが出来ません。

タマン専用の「釣り竿」や「リール」が販売されるほど人気のターゲットです。

僕も沖縄に移住して8年間、「タマンの魅力」に取り憑かれて追いかけ続けてきた経緯があります。

今日は、僕なりの「タマン必釣法」を2点紹介します。

 

 

「タマン」ってどんな魚⁇

「タマン」は、沖縄での方言名。

和名は「ハマフエフキ」という、フエフキダイの仲間です。

 

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「尖った口元」が名前の由来

ハマフエフキは、口元が「まるで口笛を吹いているように尖っている」のが名前の由来です。

 

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ウニや甲殻類を噛み砕く「タマンの歯」

最大で80センチ近く成長する魚で、鋭い歯で「海底の甲殻類」や「小魚」を捕食します。

 

「タマン」の釣り方の種類

タマンの釣り方は、「ルアーフィッシング」「餌釣り」があります。

 

ルアーフィッシングでは、日中に「リーフでの立ち込み」「ボートからのキャスティング」でタマンを狙います。

 

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ボートからのキャスティングで釣れた「タマン」

餌釣りでは、夜間にショア(岸)から「カゴ釣り」「打ち込み釣り」で狙います。

どの釣り方も僕は好きですが、今回は「打ち込み釣り」でのタマン釣りを紹介します。

 

「タマン」の打ち込み釣りの仕掛け

「打ち込み釣り」とは、「オモリのついた仕掛けをタマンの通り道に打ち込む」釣り方です。

仕掛けを投げ入れたら、竿先につけた「ケミホタル」「鈴」に反応があるまで待ちます。

 

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夕涼みがてら「アタリ」を待つ

暗闇と静寂の中で、「鈴が鳴ってイキナリ竿がぶち曲がる瞬間」はヤミツキになりますよ!

 

具体的な「仕掛け」の図は、こちら。

 

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「打ち込み釣り」の仕掛け

竿とリールは、「タマン専用の頑丈なタックル」の使用をオススメします。

タマンは、「同じサイズのマダイの3倍は引きが強い」と言われている魚です。

 

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地元の島根で釣れた「マダイ」

タックルが弱いと、「タマンの強烈なファイト」で破壊されてしまいます。

 

打ち込み釣りは、「餌を入れてアタリがあるまで待つ釣り」なので、「タマン専用のピトン」で竿を固定しましょう。竿をロープで結んでおくと万全です。

 

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「ピトン」での固定が絶対オススメ

堤防や三脚に立てかけているだけだと、「タマンのアタリ」で竿が海に引き摺り込まれます!

僕は「ボルトで固定していたピトン」ごとへし折られて、タックルをまるごと持っていかれたことがあります(笑)

 

またタマン釣りの最中に、たまに「超特大のガーラ(ロウニンアジ)」がかかってきます。

 

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打ち込み釣りで釣れた「30キロオーバーのガーラ」

「70センチを超えるタマン」や「ガーラ」に勝てるかは、「少しの技術」「運次第」です(笑)

 

「タマン」釣りの餌

僕は自分で釣った「魚の切り身」イカ「タコ」をメインで使っています。

 

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写真:左「カツオのハラモ」、写真:右「シガヤー」

以前の記事で紹介した、自分で捕まえた「シガヤー(ウデナガカクレダコ)」は、餌持ちが良い特効エサです。

 

合わせてオススメなのが、「その場で釣った魚の切り身」

 

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「鮮度がいい餌」に勝るものなし!

タマン釣りと同時進行で「小物狙いの打ち込み釣り」をして、釣れた魚を切り身にして使うと食いがいいです。

 

エサをお店で買いたい方にオススメなのは、「スーパーの値引き商品」

 

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「釣具店」より低価格なのでオススメ

イカ」や「魚のアラ」を安く購入することが出来ますよ!

餌はタマンが食べやすいように、一口大にカットして使いましょう。

 

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「エサのチェック」は欠かさずに!

餌を投げたら放置して待ち続ける方が多いですが、
「匂いがなくなる」「エサ取りに取られる」ので餌の確認は小まめにしっかりしましょう!

僕は通常時は「20分に1回」、チャンスの時間帯には「10分に1回」は餌のチェックを行います。


ここまでは「タマン釣りの基礎情報」をお話してきました。

次は、「タマンを釣り上げる」ための必釣法を2つを解説します。

 

タマン必釣法①「とにかく場所選びが重要」

 

タマンは、「沖縄県内の沿岸域」であればどこでも生息している魚です。

ところが「広大な海のどこに投げても釣れる」という訳ではありません。

 

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「タマンが通る場所」にピンポイントで餌を打ち込むことで、より確実にタマンを釣ることが出来ます。

タマンは「夜行性」が強い魚。

夜になると岸近くの「浅場」まで回遊して来て、餌を探します。

 

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夜になると「タマンの餌場」になる浅瀬の海岸

「上の写真のようなビーチ」でも、夜になるとタマンが回遊してきて餌をあさるのです。

 

つまり、「岩が点在していて餌が豊富な砂浜」や「沖合から浅瀬につながる水路」を狙えばタマンが釣れる確率が上がります。

 

僕は「海図」「グーグルマップ」を活用して、タマンの回遊ルートを予測して釣り場を開拓しています。

 

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「上の写真のビーチ」で釣れたタマン

ただ根が荒いと根掛かりばかりで釣りにならないので、明るいうちに「釣り場の調査」は必須です。

 

初心者の方は、堤防にあいた「ピトン穴」を目印にポイントを探すのも手です。

 

どんなに釣り上手な方でも、「魚がいない場所」では魚を釣ることは出来ません

 

タマン必釣法②「とにかく時間帯が重要」

 

もう一つ重要なのは、「時間帯」選びです。

せっかく「いいポイント」で釣りをしていても、タマンがいない時間帯だと意味がありません。

先ほど書いた通り、タマンは「餌を探して浅瀬に回遊」して来ます。

基本的に狙うのは、タマンが接岸して餌をあさる「日没から日の出までの時間帯」です。

 

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ショア(岸)からのタマンは「日没後」からが勝負

「タマンが回遊してくる時間」に釣り人の方が合わせないと、タマンは釣れません!

「タマン回遊」の時間帯は、「釣り場」「その日の潮位」によって差があります。

基本的には、「干潮から満潮に向かい魚が入ってくるタイミング」と「満潮から干潮に向かい魚が出て行くタイミング」です。

このタマンが回遊してくる時間帯を「ゴールデンタイム」と呼んでいます。

 

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狙い通りの「ゴールデンタイム」にヒットしたタマン

僕が良く行くある釣り場の例だと「最干潮から2時間後」「最満潮から3時間後」をゴールデンタイムとして計算します。

また別の場所の例では、潮の流れが激流なので「潮止まりの時間帯」をゴールデンタイムとします。

 

それ以外の時間帯はアタリがなく暇ですが、ゴールデンタイムになった途端に「置いている竿が5本同時にアタる」こともよくあります(笑)

 

ポイントそれぞれで「ゴールデンタイム」は異なります。

 

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「同じ釣り場」に通い詰めてデータを集めることが大事!

同じ場所に何度も通って「釣り場特有の癖」を掴むことが上達の近道ですよ!

 

「タマン」の味

 

インターネットで調べると、タマンは「美味しい高級魚」とよく紹介されています。

 

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「タマン」のお刺身

あくまで個人的な感想になりますが、僕はそこまで美味しい魚だとは思いません

「独特な臭み」があり、個体によってはお腹を開いた瞬間に激臭がします。僕の釣り友達の皆さんも、この「臭み」を嫌う方が多いです。

なので食用にする時は、「煮付け」など火を通した料理で食べる場合が多いです。


 

今回はタマン釣りの必釣法として、「場所」「時間帯」の重要さを紹介しました。

他にも裏技はありますが、この2点さえ徹底していればタマンは必ず釣れます。

実はこの「場所」と「時間帯」の選択は、タマンに限らず全ての釣りで大事なことです!

自身でポイントを開拓して、タマンの「強烈なファイト」をぜひ味わってみてくださいね。


それでは、また!

 

★ブログ移設のお知らせ

 

このブログを読んでいただいている読者の皆様へ、大事なお知らせがあります。

 

この度、本ブログの記事を別サイト「http://shimamayaa.com/」に完全移設することになりました。

 

読者の皆様がより読みやすいブログになるように、新しくデザイン構成や記事を再編集しています。

 

今後はリニューアルした新サイト「沖縄冒険日誌しままや~」に新しい記事をアップしていきます。

 

引き続き、よろしくお願いいたします。

 

【今回のタックル】

・ロッド:ダイワ「バトルゲーム・タマンモンスター10号」
・リール:PENN「SLAMMER III-8500」
・道糸:PE6号
・リーダー:ナイロン24号
・針:がまかつ「タマンスペシャル20号」

 

・ロッド:ダイワ「バトルゲーム・タマンモンスター8号」
・リール:PENN「BattleⅡ-6000」
・道糸:PE4号
・リーダー:ナイロン18号
・針:がまかつ「タマンスペシャル20号」