「カーエー(ゴマアイゴ)」の『垂らし釣り』と『絶品料理』を楽しむ冒険
ハイサイ!沖縄のニッシーです!
前回の記事では、沖縄で人気のターゲットとして「タマン」を紹介しました。
今回は、タマンと並んで沖縄を代表するターゲット「カーエー(ゴマアイゴ)」の話をします。
カーエーも「専用のタックル」や「釣り大会」が開催されるなど、沖縄でファンの釣り人が多い魚です。
今回は、「垂らし釣り」でカーエーを釣る方法を解説します。
- 「カーエー」ってどんな魚⁇
- 「カーエー」の毒針に要注意!
- 「カーエー」垂らし釣りのタックル
- 「カーエー」垂らし釣りの釣り方
- 美味しい魚「カーエー」の捌き方
- 「カーエー」で絶品料理を作る
- ★ブログ移設のお知らせ
- 【今回のタックル】
「カーエー」ってどんな魚⁇
「カーエー」は、沖縄の方言名です。和名は「ゴマアイゴ」。
「浅い砂地」、「サンゴ礁」、「岩礁地帯」など、沖縄県の沿岸域ならどこにでも生息している魚です。
「藻類」や「甲殻類」が大好物で、最大50センチ級まで成長します。
ゴマアイゴの名前の由来は、体表にある「ゴマ状のマダラ模様」です。
「カーエー」の毒針に要注意!
カーエーをはじめとした「アイゴ」の仲間は、共通して「強力な毒針」を持っています。
「背鰭」、「腹鰭」、「臀鰭」が鋭く尖ったおり、刺されると体内に毒が注入されます。
カーエーに刺されると、蜂にさされたような激痛がはしり、「患部が腫れる、痺れる」などの症状が数日続きます。
もし刺された場合は、「40度〜60度のぬるま湯に患部をつける」と痛みが和らぎます。
カーエーなどの危険な魚を釣り上げたら、「フィッシュグリップで掴む」、「無理に針を外さずにラインから切る」と安心です。
カーエーは死んだ後も、「毒針」の効果が持続します。
持ち帰って食べる場合は、釣り場で「鰭ごと毒針をハサミで切っておく」と、家で捌くときが楽ですよ!
「カーエー」垂らし釣りのタックル
カーエーの釣り方は、「ウキ釣り」をする方がほとんどですが、僕は「垂らし釣り」で狙っています。
漁港で「タマン狙いの打ち込み釣り」をしながら、並行して「カーエーの垂らし釣り」をする場合が多いです。
「垂らし釣り」とは、堤防スレスレに仕掛けを垂らす釣り方です。
具体的な仕掛けの図はこちら。
竿は「長さ3メートル程度の短い舟竿」がオススメです。
リールは「両軸タイプ」が使い勝手がいいですが、「スピニングリール」でも大丈夫です。
いずれも「ある程度頑丈なタックル」でないと、大型のカーエーにぶっ壊されます(笑)
道糸は「PE2号orナイロン6号程度」を使用。
僕は「3本針」で狙う場合が多いですが、「1本針」の方が初心者の方には扱い易いです。
餌は「オキアミ」や「カーエー用の練り餌」を使います。
「カーエー」垂らし釣りの釣り方
カーエーは日中にも釣れますが、「夜行性が強い魚」なので日没からが釣りやすいです。
ポイントは、「ある程度水深のある漁港や堤防」がオススメです。カーエーが回遊してきやすい「潮通しのいい先端」が有利です。
ポイントを決めたら、仕掛けを堤防スレスレに落とします。
ここで重要なのが、「常にオモリが底についた状態を維持する」こと。
「針を仕掛けごと海底に這わすようなイメージ」で大丈夫です。
仕掛けを着底させたら、カーエーを寄せるために「撒き餌」をします。カーエー用の撒き餌を適度に撒いて、魚を寄せましょう。
後は糸フケを取って、竿先につけた「ケミホタル」と「鈴」を頼りに待つだけ。
竿先に変化があれば、強くアワセを入れましょう!
カーエーにタックルを引きずり込まれないように、待っている間は「リールのドラグ」を緩めておきましょうね(笑)
美味しい魚「カーエー」の捌き方
カーエーは、沖縄県内での人気が高い「美味しい魚」です。
「歯応えのある筋肉質の白身」が特徴で、お刺身やマース煮(塩煮)で美味しくいただけます。
県内のスーパーで「切り身」が流通していますが、自分で釣ってきたカーエーを捌くときには注意事項があります。
先程も解説しましたが、「鰭の毒針」に刺されないようにキッチンバサミで切り落としましょう。
そして、最も重要なのがカーエーを捌くときに、「内臓を傷つけないようにする」こと!
カーエーは藻類を食べているため、「内臓がとにかく臭い」です。
誤って傷付けてしまうと、部屋中に「ドブ川の匂い」が充満。
身に「強烈な臭さ」が移って、カーエーが一気に不味くなります。
下処理時の「毒針の除去」、「内臓の除去」さえ丁寧に行えば、カーエーを美味しく食べることが出来ます。
「カーエー」で絶品料理を作る
下処理を終えたカーエーで、今回は「4品」料理してみました。
カーエー本来の味を楽しむなら、やっぱり刺身が1番。歯応え抜群で、クセがなく上品な味です。
半身をまるごと、「マース(塩)」で煮込みます。泡盛とニンニクを加え、シークワーサーを絞ります。
アラは味噌を少し加えて、あら汁にします。煮込んでいると魚の脂がしっかり出て、味の深みが増します。
個人的に1番好きな食べ方が、ナメロウ風。切り身を一口大に切り、味噌とネギ、大葉を加えて混ぜます。
これを酢飯にのせて食べると、「箸が止まらなくなる絶品な味」です!
カーエーは「釣って楽しく、食べて美味しい」魚です。
皆さんも機会があれば、ぜひ挑戦してみてくださいね。
それでは、また!
★ブログ移設のお知らせ
このブログを読んでいただいている読者の皆様へ、大事なお知らせがあります。
この度、本ブログの記事を別サイト「http://shimamayaa.com/」に完全移設することになりました。
読者の皆様がより読みやすいブログになるように、新しくデザイン構成や記事を再編集しています。
今後はリニューアルした新サイト「沖縄冒険日誌しままや~」に新しい記事をアップしていきます。
引き続き、よろしくお願いいたします。
【今回のタックル】
・ロッド:プロマリン「テトラ大物EX150M」
・リール:シマノ「オシアジガー2000 HG」
・メインライン:PE2号
・ハリス:ナイロン6号