【沖縄冒険日誌】しままや~

海好きで沖縄に移住した、僕(ニッシー)の冒険の記録。釣りを中心とした「沖縄のアウトドア情報」、「自然・生き物の紹介」、「マニアックな観光情報」を移住者目線で発信していきます!モットーは「一期一会、一魚一会」、「観光あきたら冒険いこう!」。

【沖縄冒険日誌】しままや~

メーター級の怪魚「カスザメ(エンジェル・シャーク)」を釣る冒険

こんにちは、島根のニッシーです!

私用でしばらく地元に帰省する関係で、島根での冒険をアップします。



僕は沖縄で、「怪魚」と呼ばれる魚達を追いかけてきました。

怪魚とは、「奇怪な魚、希少な魚、巨大な魚」のことを指します。


日本海に面した島根県にも、「怪魚」は生息しています。


今日は地元で、怪魚「カスザメ」を釣り上げたお話です。

 

 

「キス」を餌に「泳がせ釣り」をしていた

 

この日は、釣れた「キス」を餌に「泳がせ釣り」をしていました。

 

釣り 泳がせ ヒラメ

生きた「キス」を餌にする

 

泳がせ釣りとは、「釣れた魚を生きたまま泳がせて餌にする釣り」のこと。

食物連鎖を利用した釣りで、小魚を捕食する「大型の魚」が釣れます。

 

沖縄 釣り 泳がせ

沖縄にて泳がせ釣りで釣った「アオチビキ」

 僕が最も好きな釣り方が、この「泳がせ釣り」です。

この日は、「ヒラメ、マゴチ、スズキ」を狙っていました。

 

泳がせ釣りの竿に「大きなアタリ」が!

 

生きた「キス」を針にかけて、置き竿にしていると竿に「前アタリ」が!

 

竿に「前アタリ」が!

 

餌の小魚に「大きな魚が接近」すると、小魚はパニックになって逃げ回ります。

「前アタリ」とは、この「小魚の激しい動き」が竿先に表れることです。

 

ほどなく竿が大きく曲がり、

 ジーッ!」とドラグからラインが勢いよく走りました!

 

「喰ったっ!」

 

しっかりアワセを入れて、魚とのファイトを楽しみます。


なかなかの重量感です!


何度か突っ込みをいなしていると、大きな魚体が海面に浮かびました。


「やった!特大サイズのヒラメだっ‼︎」

 サイズは、メーター近くありそうです!


「茶色くて、平べったい魚体」だったので、「記録級のヒラメ」だと思っていました。

 

ところが、こいつの正体は...。

 

釣り上げた魚の正体は、「カスザメ」だった!

 

タモで掬いあげると、「釣り上げた魚」に明らかな違和感が。

 

ヒラメ 泳がせ 釣り

「ヒラメ」の写真

 

これが、「ヒラメ」の写真です。

そして、今回僕が釣り上げた魚がこちらです!

 

 

カスザメ 釣り 怪魚

 

 「こいつは、カスザメだっ‼︎」

 

「デカいヒラメ」と勘違いしていましたが、釣れたのは「カスザメ」でした!

 

カスザメ 釣り 怪魚

 

全長は、「メーターオーバー」サイズ!

 れっきとした、「怪魚」ということが出来るでしょう。

 

「カスザメ」ってどんな魚⁇

 

カスザメは、日本各地に生息している「サメ」の仲間です。

 

カスザメ 釣り 怪魚

「カスザメ」


サメですが、あまり泳ぎ回らず「砂に潜る習性」があります。

砂に潜って身を隠し、通りががった獲物を捕食します。

 

カスザメは、英名が「エンジェル・シャーク」といいます。

 

カスザメ 釣り 怪魚

「エンジェル」には似ても似つかない見た目だが…

 

見た目がいかつくて、どちらかと言えば「デビル・シャーク」ですよね(笑)

では、どこが「エンジェル(天使)」かというと...。

 

カスザメ 釣り 怪魚

「お腹側」がエンジェルの由来

 

裏返して「カスザメのお腹側」を見ると、どうでしょう。

「真っ白な魚体」、「翼のような立派な鰭」が、まるで「エンジェル(天使)」のように見えませんか⁇

 

感想は人によると思いますが、僕は「純粋(単純)」なので、


「うん、確かにエンジェルだ」

 と思いました(笑)

 

「カスザメ」は、「サメorエイ」どちらの仲間⁇

 

カスザメは、平べったいので「エイの仲間」にも見えます。

見た目はエイに近いですが、「カスザメ」「サメの仲間」です。

 

サメとエイには、簡単な見分け方があります。

それは、「鰓穴(えらあな)の位置」の違いです。

鰓穴とは、「呼吸をする際に水が出入りする」器官です。

 


サメの場合、鰓穴は「体の側面」にあります。

 

サメの鰓穴は「体の側面」

 

エイの場合だと、鰓穴は「体の下側(お腹側)」にあります。

 

エイの鰓穴は「体の下側(お腹側)」

 

この特徴を踏まえて、「カスザメ」の鰓穴の位置を確認してみます。

 

カスザメ 釣り 怪魚

カスザメの「鰓穴」

 

写真の通り、カスザメの鰓穴は「体の側面」にあります。

なので、カスザメは「サメ」の仲間に分類されます。

 

釣り上げた「カスザメ」を観察する

 

それでは、釣り上げた「カスザメ」を観察してみます。

まずは上から眺めてみます。

 

カスザメ 釣り 怪魚

上から観察

 

遠目から見たときは、この形を見て「ヒラメ」と勘違いしました。

これがヒラメだったら、「エンガワ食べ放題」だったのが悔やまれます(笑)

 

カスザメ 釣り 怪魚

サメ肌で「ザラザラ」

 

体表は、サメ肌で「ザラザラ」した感触。

「カスザメのサメ肌」はキメ細かく丈夫なのが特徴で、「最高級のおろし金」「刀剣の鞘」に使われます。

 

カスザメ 釣り 怪魚

口にはサメらしい「鋭い歯」がビッシリ

 

お次は、お顔を拝見。

捕食らしい、イカツイ見た目をしています。

 

口の中には、奥まで「鋭い歯」がビッシリと並んでいます。

 

カスザメ 釣り 怪魚

「カスザメ」の目

 

目はまるで、「ネコ」のようなつぶらな瞳。

目の後ろにある穴は、「噴水孔」です。

 

カスザメ 釣り 怪魚

「カスザメ」の背鰭と尾鰭

 

カスザメの「背鰭」は、2つ。

「尾鰭」の筋力も強く、なかなかいいヒキで楽しませてくれました。

 

カスザメ 釣り 怪魚

「カスザメ」の胸鰭

 


これが、「天使の翼」に見える「胸鰭」の部分。

表側から見ると、「天使らしさ」は微塵も感じられません(笑)

 

「カスザメ」をひっくり返して観察する

 

ここからは、「カスザメのお腹側」を観察してみます。

 

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「カスザメ」のお腹側

 

ひっくり返すと、先ほどの胸鰭が「エンジェル(天使)の翼」に見えます。

 

ちなみに「表面」はサメ肌でザラザラでしたが、「裏側」はヌルヌルしていました。

 

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「カスザメ」のクラスパー(交接器)

 

この1対の突起は、「クラスパー」と呼ばれる生殖器

カスザメの「チ○チ○」です(笑)

ちなみに、メスのカスザメにも「子宮」が2つあります。

 

カスザメ 釣り 怪魚

「カスザメ」のロレンチーニ器官

 

 よく見ると、「口元」と「胸」近くに「無数の小さな穴」がありました。

この穴はロレンチーニ器官と呼ばれ、「獲物が発する微弱な電気」をレーダーのように探知します。

 

 

カスザメは、「日本一美味しいサメ」とも呼ばれているサメです。

僕のモットーは、「キャッチ&イート」なので、持ち帰って食べることにしました。

次回以降の記事で、「カスザメの料理&サメ肌でのワサビおろし実験」の様子を紹介します。


それでは、また!

 

★ブログ移設のお知らせ

 

このブログを読んでいただいている読者の皆様へ、大事なお知らせがあります。

 

この度、本ブログの記事を別サイト「http://shimamayaa.com/」に完全移設することになりました。

 

読者の皆様がより読みやすいブログになるように、新しくデザイン構成や記事を再編集しています。

 

今後はリニューアルした新サイト「沖縄冒険日誌しままや~」に新しい記事をアップしていきます。

 

引き続き、よろしくお願いいたします。

 

 

【今回のタックル】

・ロッド:ダイワ「剛弓ヒラマサ4.5号」
・リール:PENN「BattleⅡ-6000」
・道糸:PE2号
・リーダー:ナイロン6号
・針:ハヤブサ「喰わせ青物・ヒラメ10号」