【沖縄冒険日誌】しままや~

海好きで沖縄に移住した、僕(ニッシー)の冒険の記録。釣りを中心とした「沖縄のアウトドア情報」、「自然・生き物の紹介」、「マニアックな観光情報」を移住者目線で発信していきます!モットーは「一期一会、一魚一会」、「観光あきたら冒険いこう!」。

【沖縄冒険日誌】しままや~

「食欲の秋」里川で秋ならではの食材(モクズガニ、サワガニ)を探す冒険

こんにちは!島根のニッシーです!

私用でしばらく地元に帰省する関係で、島根での冒険をアップします。

 

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里川の秋(写真は観光地「三段峡」)

 

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11月終盤になると紅葉がピークを迎える


今回は「食欲の秋」にちなんで、地元の里川で採れる季節ならではの食材を探す冒険です。

 

 

里川の秋の食材「モクズガニ

 

モクズガニは、淡水に棲むカニの仲間です。

大きさは最大10センチ超になり、川の上流域から河口まで幅広く生息しています。

 

モクズガニ カニ網 アウトドア

大型サイズの「モクズガニ

 

モクズガニ」の名前の由来は、ハサミに生えたブカブカの毛が「藻屑(もくず)」のように見えることから。

 

 

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ハサミに生えた「藻屑(もくず)」状の毛

 

触り心地はフサフサしていて、柔らかい海藻に近いイメージです。

 

普段は川で暮らしていますが、秋になると海まで降りて来て産卵し、海で孵化した子ガニは川を遡上して大きく育ちます。


カニと言えば「海のカニ」のイメージが強いかと思いますが、僕の地元ではこのモクズガニが秋のご馳走でした。


今回は「モクズガニ」を捕獲して、美味しく頂きたいと思います。

 

近所の川で「モクズガニ」を捕まえる

 

それでは、近所の川に出かけて「モクズガニ」を捕獲します。

 

漁師の方は「専用の蟹カゴ」を使用されていますが、僕の地元では漁業権をもたない者は、カゴを使用出来ません。

地域ごとにルールは異なるので、必ず事前に確認をするようにしましょう。

 

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市販されている「カニ網」を使う

 

今回は、カニ網を使った釣り」モクズガニを捕獲しました。

「エサを入れる用のネット」に魚の切り身を入れ、寄ってきたカニが「ネット」に絡まって釣り上がるという仕組みです。

 

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「赤部分:エサ入れ用ネット」、「黄部分:カニ捕獲用ネット」

 

手順も簡単で、釣り糸にカニ網を結び、適当な竿でぶっこむだけです。

仕掛けを投げ入れたら、15分ぐらいおきに仕掛けを回収して、カニが掛かっているかの確認をします。

 


日没から3時間程、カニ釣りを楽しんだ結果…。

 

モクズガニ カニ網 アウトドア

モクズガニ」が大漁!

 

モクズガニ20匹ゲット出来ました!

 

 

モクズガニ カニ網 アウトドア

大満足な釣果!

 

なかなかの大物サイズ、食べ応えのありそうなモクズガニが採れました。

 

 捕獲した「モクズガニ」をクッキング

 

それでは、捕まえてきた「モクズガニ」を美味しく料理していきます。

 

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上海ガニ」の正式名称は、「チュウゴクモクズガニ

 

ちなみに、中国の高級食材として知られている上海ガニモクズガニの仲間です。

 

 

調理の前に、3日間程モクズガニを真水に浸して泥抜きをしておきます。

 

準備が出来たら、鍋に水を張ってカニを投入!

 

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今のところ、おとなしいカニたちだが…

 

まだ火をつけていないので、カニたちは鍋底で大人しくしています。

いきなり熱湯に投入すると、カニが驚いて脚を自切してしまうので、水から茹で始めるのがコツです。

 

 

しかし点火してからが、大変なんです(笑)

どんどん鍋の温度が上がり、カニたちは大パニック!

 

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一斉に脱走を図るカニたち!

 

すごい力で鍋蓋を押しのけ、脱出しようとします。

 

火にかけた途端、暴れ出すカニ達の動画がこちら。

 

 

 

弱るまで蓋でしっかり押さえつけないと、脱走してキッチンが大騒ぎになります(笑)

残酷なようですが、モクズガニは死んでしまうと強烈な臭みを発するので、生きたまま調理するのが鉄則です。

 

 

そして茹であがったカニ達が、こちら。

 

モクズガニ カニ網 アウトドア

茹でられて赤くなった「モクズガニ

 

もちろんこのまま食べても美味しいのですが、オススメの食べ方があります。

 

モクズガニ」の美味しい食べ方

 

モクズガニは、「松葉ガニ、タラバガニ」などと比べて身が少なく、そのまま食べるには少し物足りません。

 

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海のカニと比べて身が少ない…

 

個人的に、1番オススメなモクズガニの食べ方は、カニ汁」です。

モクズガニの強みである、「濃厚なコクと旨み」を最大限に引き出せます。

 

モクズガニ カニ網 アウトドア

モクズガニの「カニ汁」

 

モクズガニ カニ網 アウトドア

濃厚な味で、とにかく美味しい!

 

「甲羅、脚」を割ったモクズガニ味噌ベースで煮込むシンプルな料理ですが、これがとにかく美味いんです!

 

モクズガニ カニ網 アウトドア

モクズガニ」の濃厚なカニ味噌

 

モクズガニカニ味噌」がとにかく濃厚で、個人的には海のカニにも勝っていると思います。

 

日本酒との相性も抜群!

 

カニ味噌が詰まった甲羅に、日本酒の熱燗を注いで楽しむのもオススメです。

 

 

お次の料理は、モクズガニの炊き込みご飯」

こちらも、モクズガニの濃厚な旨味を存分に味わえる食べ方です。

 

モクズガニ カニ網 アウトドア

モクズガニの「炊き込みご飯」

 

一度蒸したカニの「甲羅、脚」を割り、米の上に乗せて炊き込みます。

 

濃厚な「カニ味噌」がしみ込んだご飯

 

炊き上がったら、カニ味噌が染み込んだご飯を混ぜ合わせます。

 

ほぐしたカニの身をトッピングして、完成です。

 

モクズガニ カニ網 アウトドア

これまた濃厚で、とにかく美味しい!

 

炊き立てのご飯から、カニ味噌の良い香りがして、抜群に美味しいです!

 

モクズガニ カニ網 アウトドア

モクズガニの「カニ汁」、「炊き込みご飯」セット

 

市場への流通量は少ないものの、モクズガニの濃厚な旨さ」はぜひ一度は味わって頂きたい味です。

 

「サワガニ」を捕まえて食べる

 

最後におまけの冒険。

先ほどのモクズガニの他に、家の近所の川には「サワガニ」というカニが生息しています。

 

サワガニ 川遊び アウトドア

小型のカニ「サワガニ」

 

大きさはモクズガニよりも小型で、手のひらサイズ。

 

水の綺麗な渓流域を好むサワガニですが、意外と身近な水辺(水路や小川など)にも潜んでいたりします。

水深が浅くて淀みがなく、隠れ家となる石がゴロゴロしている場所だと、サワガニがいる可能性が高いです。

 

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「サワガニ」が好む地形

 

サワガニが隠れていそうな、怪しげな石をひっくり返してみると...。

 

サワガニ 川遊び アウトドア

「サワガニ」がいた!

 

サワガニ、発見です!

すぐに逃げてしまうので、甲羅のカドをつまんで捕まえます。

 

サワガニ 川遊び アウトドア

「甲羅の̚カド」を掴むのは、カニ共通の持ち方

 

その後も引き続き、サワガニが隠れていそうな石をめくっていきます。

注意点として、ひっくり返した石は元の状態に戻すようにしましょう!

 

ただの石のように見えても、大切な生き物たちの住処

 

魚の卵や水生昆虫達がいたり、生き物達の貴重な隠れ家になっています。

「近所の小宇宙(小川の生態系)」に夢中になっていると...。

 

サワガニ 川遊び アウトドア

童心に帰って、夢中で遊んだ結果…。

 

サワガニ 川遊び アウトドア

バケツいっぱいの「サワガニ」を捕獲!

 

あっという間に、バケツがいっぱいになりました(笑)

 

可愛いサワガニたちですが、実は「美味しいお酒のツマミ」になるんです。

 

手順①「泥抜きをしてボウルに入れる」

 

サワガニ 川遊び アウトドア

手順②「片栗粉をまぶす」

 

サワガニ 川遊び アウトドア

手順③「熱した油でカラッと揚げる」

 

カラッと揚がったサワガニに塩をまぶせば、絶品「サワガニの唐揚げ」の完成です!

 

サワガニ 川遊び アウトドア

「サワガニの唐揚げ」

 

これから秋が深まり、里には厳しい冬がやって来ます。

寒いながらも、これからの冬時期ならではの魚たちが僕を待っています。



それでは、また!

★ブログ移設のお知らせ

 

このブログを読んでいただいている読者の皆様へ、大事なお知らせがあります。

 

この度、本ブログの記事を別サイト「http://shimamayaa.com/」に完全移設することになりました。

 

読者の皆様がより読みやすいブログになるように、新しくデザイン構成や記事を再編集しています。

 

今後はリニューアルした新サイト「沖縄冒険日誌しままや~」に新しい記事をアップしていきます。

 

引き続き、よろしくお願いいたします。