【沖縄冒険日誌】しままや~

海好きで沖縄に移住した、僕(ニッシー)の冒険の記録。釣りを中心とした「沖縄のアウトドア情報」、「自然・生き物の紹介」、「マニアックな観光情報」を移住者目線で発信していきます!モットーは「一期一会、一魚一会」、「観光あきたら冒険いこう!」。

【沖縄冒険日誌】しままや~

オカッパリからの泳がせ釣りで「95センチ、9.2キロの座布団ヒラメ」を仕留めた冒険

こんにちは!島根のニッシーです!

私用でしばらく地元に帰省する関係で、島根での冒険をアップします。

2020年もあと残り僅か。

今年もたくさんの「一期一会、一魚一会」な出逢いに恵まれました。

 

 

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「一期一会、一魚一会」の出逢いに感謝!

 

特にこの12月は、「一生モノの夢のような1匹」との邂逅が続きました。

今回は、オカッパリからの泳がせ釣りで「超ド級な座布団ヒラメ」を釣り上げた冒険です。

 

 

絶品食材「寒ビラメ」の紹介

 

冬に旬を迎える魚の中でも、僕が好きな魚が「ヒラメ」です。

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー

冬が旬の高級魚「ヒラメ」

 

この時期のヒラメは、「寒ビラメ」と呼ばれます。

産卵前の荒食いで脂肪をたっぷり蓄え、夏場より2倍近く厚身が増した魚体は、冷たい海水の中でギュッと締まります。

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ

肉厚な「寒ビラメ」の切り身

 

高級食材である「寒ビラメ」は、淡白な中にも甘みが強く、しっかりとした歯応えがある肉厚な身が楽しめます。

この絶品食材を求めて、僕は日々海に出かけていました。

 

「泳がせ釣り」でのヒラメの狙い方

 

獰猛な肉食魚であるヒラメは、「ルアーフィッシングや泳がせ釣り」で狙うのが一般的です。

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ

「ルアーフィッシング」で釣れたヒラメ

 

今回は、生きた魚を餌に使う「泳がせ釣り」でヒラメを狙っていました。

この「泳がせ釣り」は、僕が最も得意とする釣法です。

今回使用していた仕掛けが、こちら。

 

「ヒラメの泳がせ釣り」仕掛けの図


まず「餌となる魚を釣る必要」がありますが、食物連鎖を利用した理に適った釣り方です。

 

「餌となる魚のつけ方」には色々ありますが、僕は「目通し」で針をつける場合が多いです。

 

「目通し針」と「ウレタンゴム」


「目通し針」という道具を使って、「魚の眼の縁」「ウレタンゴム」を通し、「捻ったゴムの輪に釣り針を通す」という手法です。

 

泳がせ 釣り 目通し

「目通し」をしたアジ

 

泳がせ 釣り 目通し

「目通し」を上から見た図


 魚体に直接釣り針を刺さないので「エサが弱りずらい」、身切れがしにくく「エサがすっぽ抜けにくくなる」というメリットがあります。

 

 

今月も「40センチ〜50センチ大のヒラメ」はポツポツ上げていたのですが、今回釣り上げたヒラメは「超ド級な怪物サイズ」でした。

 

「超ド級な座布団ヒラメ」との邂逅

 

この日は、通い慣れた磯に出掛けていました。

ゴツゴツした岩場の岸沿いをしばらく歩くと、海底一帯が「砂地で根が点在するポイント」があります。


過去に、75センチの「座布団ヒラメ(70センチ以上の大型ヒラメを座布団といいます)」を仕留めた実績のある場所です。


泳がせ釣りの餌は、通常「小型のアジやイワシ」を使いますが、この日はジグサビキで釣れた「20センチ大のカマスを使用していました。

 

ジグサビキ 釣り カマス ジギング

ジグサビキで釣れた「カマス

 

潮に合わせてヒラメが通りそうな地形を予測し、根の際を泳がせていると、前アタリの反応

「泳がせ釣り」では大型魚が近付くと、餌の魚が逃げ回る強い反応が出ます。


ここで慌てるとすっぽ抜けるので、しっかりと喰いこませたのを確認してから大アワセ


「こいつは、デカいっ‼︎」

掛けた時の重量感で、「座布団クラス」だと確信しました!


青物のように横に走り回ることはないものの、座布団ヒラメのヒキ方は「海底に叩きつけられるような重厚なヒキ」


まるで「竿先に突然、鉄アレイが結び付けられたような衝撃」が連続して襲ってきます!

これまでのヒラメ釣りで経験したことがないヒキに耐え、ドラグを調整しながら無理をせずにいなします。

 


耐えて耐えて、ようやく岸にずり上げたヒラメは、まさに「怪物」でした...。

 

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ

 

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ



ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ

 

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ

 

 

これまで見たことがないような、超弩級な座布団ヒラメ!

持ち上げて写真を撮るのも一苦労でした。


サイズを測ると、全長「95センチ」、重量「9.2キロ」‼︎

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ

全長サイズは…

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ

「95センチ」!!

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ

検量サイズは…

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ

「9.2キロ」!!

 

船釣りでも滅多に釣れない規模の、とんでもない記録モノのヒラメでした!

「オカッパリ(岸)から上がった個体」だと、国内でもベスト5に入るであろう大記録!!

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ

顔つきは「ヌシの風格」

こちらを睨め付ける顔つきは、まさにヌシの貫禄。

目が合う緊張感が半端じゃなく、寒いのに変な汗が止まりませんでした。

 

「9.2キロの座布団ヒラメ」を解体する

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ

「座布団ヒラメ」を解体

 

それでは持ち帰って来たヒラメを、解体していきます。

まずは「金タワシ」を使って、ウロコを落としていきます。

 

 

「金タワシ」が楽!

 

「鱗落とし」が完了したヒラメ

 

続いて「頭と尾」を落とし、内臓を取り出したら下処理が完了です。

 

 

「下処理」が完了

 

重量感のある「キモ」

 

ここから、身に包丁を入れて切り分けていきます。


ヒラメは「5枚おろし」で捌いていくので、体の中央に包丁を入れます。

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ

中央部から切り分けていく

 

中央の切り込みから、骨に沿って包丁を進めていきます。

 

「中骨」の感触を確かめながら刃を進める

 

ひっくり返して、「裏側」も同じように捌く



これで、「ヒラメの5枚おろし」の完成です。

 

「ヒラメの5枚おろし」

 

皮を剥ぐと、「寒ビラメの身」はこんな感じ。

 

脂がしっかりのった「寒ビラメ」の身

 

こちらが、「ヒラメのヒレ部分の身」である「エンガワ」の部分。

 

希少な部位の「エンガワ」ですが、このサイズのヒラメだと採れる量も桁違いです(笑)

 

「エンガワ」部分の身

 

エンガワは、海底から餌を目掛けて飛び上がる「驚異的な瞬発力」を生み出す筋肉の部分です。

そのため他よりも筋肉が発達しており、「独特の歯応えと旨味」が味わえます。

 

絶品の「寒ビラメ料理」を楽しむ

 

大型になるほど味が落ちる魚がいますが、ヒラメの場合は大きくなるほど脂のノリが増します。

今回は3日間しっかり熟成させて、「寒ビラメ」を満喫しました。

 

「ヒラメの昆布締め」

 

「ヒラメのカルパッチョ

 

シンプルながら寒ビラメの旨味がよく分かるのが、「お刺身」

 

左側が「エンガワ」、右側が「お刺身」

 

刺身は言うまでもなく、「エンガワ」はコリコリとした食感で、噛めば噛むほど「甘さと旨味」が滲み出て来て、気絶しそうになる旨さでした!

 

 

最後に「ヒラメのアラ」からダシをとって、

 

「アラ」から濃厚なダシが出る


アラに残った身で「つみれ」を作って、

 

「ヒラメのつみれ」

 

たっぷりの野菜と一緒に煮込んで、「ヒラメのしゃぶしゃぶ」に。

 

 

「ヒラメのしゃぶしゃぶ」

 

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ヒラメダシの「卵とじ雑炊」

 

ヒラメのダシがたっぷり染みた、〆の「卵とじ雑炊も抜群の旨さでした!

 

ヒラメの「骨格標本」を作ってもらった

 

釣り仲間の方が大記録の記念にと、今回釣り上げたヒラメの顎で骨格標本を作成してくださいました。

 

乾燥中の「顎」

 

通常の「骨がむき出しの白い骨格標本」と違い、丁寧で計算された乾燥作業を繰り返すことで「皮付きの骨格標本に仕上げていくそうです。

 

「70センチ級の座布団ヒラメの顎」と比較してみると、改めて今回のヒラメのヤバさが分かります。

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ

左側「70センチ級の座布団ヒラメ」、右側「今回の超ド級ヒラメ」

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ

左側「70センチ級の座布団ヒラメ」、右側「今回の超ド級ヒラメ」

 

「牙、骨格」といい、全てが規格外なデカさです。

 

虫喰いを防ぐため、何日もかけてじっくり低温乾燥を繰り返して完成したのが、こちら!

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ 骨格標本

完成した「顎」の骨格標本

 

ヒラメ 釣り 座布団 サーフ 泳がせ ルアー フラットフィッシュ 骨格標本

「顎」だけでこのサイズ感!

 

カッコよすぎな感動の出来栄えで、我が家の家宝になりました!

 

 

この一匹で今年の締めくくりかと思っていたのですが、このすぐ翌週に「さらなる大事件」が待っていたのでした…。

 

今回のヒラメを超える「大記録」達成の冒険は、また次回に。


それでは、また!

 

★ブログ移設のお知らせ

 

このブログを読んでいただいている読者の皆様へ、大事なお知らせがあります。

 

この度、本ブログの記事を別サイト「http://shimamayaa.com/」に完全移設することになりました。

 

読者の皆様がより読みやすいブログになるように、新しくデザイン構成や記事を再編集しています。

 

今後はリニューアルした新サイト「沖縄冒険日誌しままや~」に新しい記事をアップしていきます。

 

引き続き、よろしくお願いいたします。

 

【今回のタックル】

 

・ロッド:ダイワ「剛弓ヒラマサ 4.5号」
・リール:シマノ「ツインパワーSW8000 HG」
・メインライン:PE4号
・リーダー:ナイロン8号