【沖縄冒険日誌】しままや~

海好きで沖縄に移住した、僕(ニッシー)の冒険の記録。釣りを中心とした「沖縄のアウトドア情報」、「自然・生き物の紹介」、「マニアックな観光情報」を移住者目線で発信していきます!モットーは「一期一会、一魚一会」、「観光あきたら冒険いこう!」。

【沖縄冒険日誌】しままや~

【釣り場の怖い話】深夜の海岸で遭遇した「恐怖」の正体とは…

ハイサイ!沖縄のニッシーです!

 

長い間釣りをしている方なら、1度は「不可思議な経験」に遭遇したことがあるのではないでしょうか。



より魚が釣れるポイントを求めて、「ひと気のない場所」へ...。

 

「夜釣り」「場所とり目的」で、1人で真夜中に釣り場へ向かうこともあるかと思います。

 

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時として、そういった場面で「恐怖の体験」が釣り人を待ち構えているのです。

今日は僕が遭遇した、そんな体験を紹介します。

 

※今回のお話に「幽霊」は出てきません

 

 

本島北部の某ビーチにて…

 

ある日の夜のこと。

仕事終わりに「タマン(ハマフエフキ)」を釣りに行こうと思いつき、僕は車を走らせていました。

 

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これが「タマン(ハマフエフキ)」

 

いつもは近場を選ぶことが多いのですが、この日は思いつきで「北部の海岸」まで遠出することにしました。



現場に到着したのは、23時過ぎ。

車を停めて、道具をかつぎ歩いてポイントに向かいます。



今回選んだ釣り場は、奥まった場所にあるビーチ

周囲に民家はなく、昼間でも誰も来ないような場所です。

 

学生時代に見つけてよく通ったポイントで、タマンが釣れた実績もそれなりにある場所でした。

駐車スペースからは、草木が生い茂った獣道を下り、ヘッドライトをつけて海岸線を30分程歩きました。

そして目的の砂浜に着いたのですが、予測した「ゴールデンタイム」までは余裕がありました。

タマンがポイントに回遊してくるタイミングは、潮位と連動しているため、ある程度予測が出来るのです。その時間帯を「ゴールデンタイム」と呼んでいます。

 

ここでふと、

 

「もう少し先の海岸まで歩いてみよう」

 

と思いつきました。

今いるポイントから先も、砂浜がしばらく続いています。

この先に行くのは初めてでしたが、

 

「新しいポイントを開拓出来るかもしれない!」

 

とワクワクして探検に出掛けることにしました。

 

もしかしたら、この時点で僕は「奴」に呼ばれていたのかも知れません...。

 

深夜の海岸で遭遇した「恐怖」とは…

 ヘッドライトを頼りに海岸線を進み、けっこう奥地まで進んで来ました。

そろそろ引き返そうと思っていた時、何かひどく臭い匂いがすることに気付きました。


間違いなく、「生き物の腐敗臭」

ヘッドライトで前方を照らした先に、黒い影が打ち上げられているのが見えます。

影の大きさは成人男性と同じぐらい。よく見ると、赤黒い血が流れ出ていました。



「水死体だ...。」


そう理解した瞬間によく分からない寒気がして、「深夜の海岸に一人でいること」が急に心細くなりました。

ただ、僕は第一発見者。

「状況を確認して通報しなくては…。」

 

と思い、勇気を出して「それ」に近付きました。

 


「はっ!?」

「死体の影」にライトを当てたとき、僕は度肝を抜かれてしまいました。

 

発見した「漂着物」の正体は「○○○○○」

 

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「何だこの生き物はっ!?」

てっきり土左衛門かと思っていたのですが、影の正体は「謎の生物の漂着死体」でした。

 

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大きさは、「180センチから200センチ」程。

暗い場所で「人間大のサイズ」だった影を、早とちりで勘違いしたようです。

恐怖心が一気に吹き飛んで、僕はこの「謎の生物」の観察を始めました。

 

 

体からまだ血が流れて出ており、見た目から「まだ死んで間もない個体」のようです。

 

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全体のフォルムはジュゴンのように見えますが、違うようです。

 

 

特徴的なのは、ビッシリ生えた「鋭い歯」

 

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死んでいると分かっていながらすごい迫力で、「突然動き出して食いつかれたらどうしよう」とビビりながら撮影。

 

 

背後から見ると、こんな感じ。

 

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最初に見つけたときは、この背中側の黒い部分が「人のシルエット」に見えました。

 

 

最後に、特徴的な「尾鰭」の写真。

 

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「尾鰭」は、クジラ類のものと特徴が似ている気がします。

 

 

その後も夢中になって1時間ぐらい観察していましたが、

おそらく「サメかクジラの仲間だろう」ということ以外は分かりませんでした。

資料用に写真を撮っておき、夜が明けてから専門家の方に聞いてみることにしました。

 

ちなみに「タマンのゴールデンタイム」はとっくに過ぎていて、この日は一度も竿を出さずに帰る羽目になりました(笑)

 

専門家の方に調査を依頼

 

翌日の朝。

「美ら島財団」の研究員の方に連絡。写真と発見状況をお伝えし、調査をお願いしました。

いつも自分で調べきれない「正体不明の魚」「珍しい魚」が釣れた時は、こちらでお世話になっています。



専門家の方によると、今回の謎の漂着生物の正体は、コマッコウまたはオガワコマッコウとのこと。

 

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いずれも、温暖な海域に生息するハクジラ」の仲間

最大サイズは「3.5メートル」で、クジラの仲間では最も小さい種類だそうです。

ハクジラの名前の通り、鋭い歯で「イカ」を捕食します。

 

「具体的な生息数や地域は不明」「詳しい生態がほとんど分かっていない」など、超希少な生き物なんだとか。

 

 

今回の発見は、学術的に見て貴重な「大発見」だったそうです!

 

海上で「生きた個体」がほとんど観察されないので、今回のように「漂着した個体」から研究が進められるそうです。

 

今回見つけた「漂着体」から、「種の生態解明につながる発見」がされたら嬉しいですね!


たくさんの偶然が重なったことで引き起こった、未知との遭遇

もしかすると「奴」が見つけてほしくて、僕をここまで呼び寄せたのかも知れませんね。

皆さんも夜釣りに出かける際は、ご用心ください…。

それでは、また!

 

★ブログ移設のお知らせ

 

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この度、本ブログの記事を別サイト「http://shimamayaa.com/」に完全移設することになりました。

 

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