捕まえたアバサー(ハリセンボン)で、絶品の「アバサー汁」を作る⁉
ハイサイ!沖縄のニッシーです!
前回の記事では、「アバサー(ハリセンボン)」を狙うユニークな釣りを紹介しました。
今回はハリセンボンのサイズアップを狙い、沖縄料理「アバサー汁」を作ります。
夜の漁港で「ハリセンボン」を捜索
日中でも釣れますが、ハリセンボンは夜行性の魚です。
今回はより大きな個体を探して、夜の漁港にやって来ました。
探す場所は前回と同様、「岸壁沿い」や「停泊中の船の影」です。
ヘッドライトをつけて探すと、早速ハリセンボンがいたので捕獲!
夜に見るとトゲトゲの迫力が増して見えます(笑)
ちなみに今回は効率重視で、ハリセンボンの捕獲に網を使っています。
泳ぎがのんびりなので、後ろからそっと網ですくえば簡単に捕まえられますよ。
その後も1時間ぐらい堤防を歩き回って、すくい上げたハリセンボンは30匹以上!
捕まえた中から、大きさが30センチ程度の子たちを4匹お持ち帰り。
残りのハリセンボン達は、観察してから海に帰しました。
「ハリセンボン」は沖縄県では高級食材
全国的に観賞魚としての人気が高いハリセンボンですが、沖縄県では「アバサー」の方言名で親しまれる高級食材です。
ハリセンボンは「フグの仲間」ですが、毒はありません。
食用として市場に流通しているのは、大型になる「ヒトヅラハリセンボン」か「ネズミフグ」がほとんど。
大きな個体だと1匹5000円近くするので、スーパーで切り身を買う方が多いです。
食べ方は、「唐揚げ」か「アバサー汁(味噌汁)」がほとんどです。
個人的な意見ですが、僕は「アバサー汁は沖縄県の汁物料理の中で1番美味しい」と思っています。
「ハリセンボン」を解体する
全身を覆うトゲトゲが厄介ですが、手順さえ分かれば簡単に解体出来ます。
以下が具体的な手順になります。
①:口の周りを一周するように切れ込みを入れる
皮を剥ぐための切れ込みです。個人的には包丁よりも「キッチンバサミ」がオススメです。
②:口の切れ込みから刃を入れて、皮を切り進める
この作業もキッチンバサミがオススメ。あらかじめ胸鰭や尾鰭周辺に切れ込みを入れておくと、よりスムーズに出来ます。
③:皮をめくりながら、包丁で身を切り離す
ここからは包丁を使用。皮を引っ張りながら身の間に刃先を入れて、解体を進めましょう。
④:「キモ」を取り出して、下処理が完成!
ハリセンボンの「キモ」は極上の味。食材として使うので、捨てずにとっておきましょう。
解体後の写真を見て分かる通り、皮を剥ぐとハリセンボンの身はほとんど残りません(笑)
同じ要領で、持ち帰った4匹をそれぞれ解体!
あんなに愛嬌があったハリセンボンの顔も、まるで「地球外生命体」のような見た目になってしまいました(笑)
絶品の「アバサー汁」を作る
いよいよ「アバサー汁」を作っていきます。
手順は以下の通りです。
①:下処理したハリセンボンを一口大にカットする
キッチンバサミを使用。身を食べやすいサイズに切り分けます。
②:沸騰したお湯に身を入れて煮込む
15分前後煮込みます。アクが出るので取りましょう。
③:「キモ」をすり潰す
「キモ」と「泡盛(大さじ1杯)」を小鉢ですり潰しましょう。この「キモ」がアバサー汁最大の魅力です。
④:②の鍋に「③のキモ」と「ネギ」を入れて煮込む
「味噌」と「塩」で味を整えて、5分前後煮込んだら完成です。
完成した「アバサー汁」を実食
完成した「アバサー汁」を早速頂きます!
表面に浮かんでいるのは、すり潰して細かくなった「キモ」です。
まずは、ダシがしっかり出たスープから。
「うまいっ!」
細かい「キモ」の一粒一粒がとても濃厚で、とにかく美味しいです!
「身も最高!」
見た目、味どちらも「フグ」そのものです!
上品な白身にしっかりと味がしみ込んでいます。
この旨さは、実際に食べてみないと伝わらないのが残念です。
「アバサー汁」は、海鮮料理が豊富な食堂であればメニューにある場合が多いです。
価格はだいたい1500円前後とややお高いですが、観光で沖縄に来られた際はぜひ食べて見てくださいね。
それでは、また!
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