世界最大の巨大ヤドカリ「ヤシガニ」を探す冒険
ハイサイ!沖縄のニッシーです!
沖縄県には、本州地域で見られないような「巨大生物」が数多く生息しています。
世界最大のヤドカリの仲間「ヤシガニ」も、そんな沖縄を代表する巨大生物です。
今回は、そんな「ヤシガニ」について紹介します。
- 「ヤシガニ」ってどんな生き物⁇
- 「ヤシガニ」のハサミの怪力は○○級
- 「ヤシガニ」は絶滅の恐れがある生き物
- 西表島で「ヤシガニ」と初遭遇
- 「ヤシガニ」は珍味な高級食材
- 絶品「ヤシガニパスタ」を作る
- これが「3キロオーバーの巨大ヤシガニ」だ!
- ★ブログ移設のお知らせ
「ヤシガニ」ってどんな生き物⁇
ヤシガニは、「インド洋」や「西太平洋」など南国の島に住む生き物です。日本国内では、「沖縄本島」や「宮古島」、「八重山諸島」に生息しています。
名前に「カニ」とありますが、ヤシガニは「ヤドカリ」の仲間です。
沖縄の方言では、「アンマク」や「マクガン」と呼ばれます。
ヤドカリの仲間ですが、海の中ではなく「陸上」で暮らしています。
沖縄には同じく陸上で暮らす「オカヤドカリ」がいます。
オカヤドカリは「貝殻」を背負っていますが、ヤシガニは基本的に「貝殻」を背負いません。
ヤシガニの特徴は、何と言っても「巨大なサイズ感」!
最大サイズになると、体重は4キロオーバー!
両脚を広げた長さが1メートルを超える「世界最大のヤドカリ」です‼︎
上の写真の「3キロ級」の個体は、両足を広げた長さが「2リットルのペットボトルを横に2本分」ありました!
ヤシガニは「夜行性」。日中は奥地に潜んでおり、夜になると餌を探して歩き回ります。
「海岸近くの森林」や「サトウキビ畑」、時には「住宅地」で見つかることもあります。
雑食性なので「海岸に生える植物の実」や「動物の死骸」など、口に入るものならなんでも食べます。
ヤシガニ同士で「共食い」もしますし、かつては「土葬された遺体」がヤシガニに掘り起こされる被害もあったそうです。
「ヤシガニ」のハサミの怪力は○○級
ヤシガニの名前は、「堅いヤシの実を砕く」ことに由来しています。
そのハサミの怪力は、30キロ近い重さのモノを持ち上げる程。
大きな個体だと、挟む力は「ライオンの噛む力」と同じとされています!
人間が指を挟まれると指を失うことになります。
ヤシガニには「正しい持ち方の手順」がありますが、安全のためここでは解説しません。
僕はガイドとして持ち方を学び、安全管理を徹底した上で「自己責任」で行っています。
実際に指が無くなった方もいますので、ヤシガニを見つけても触らないようにしましょう!
「ヤシガニ」は絶滅の恐れがある生き物
以前は沖縄に数多く生息していた「ヤシガニ」ですが、「乱獲」と「環境破壊」によって急激に数が減っています。
現在は、環境省「絶滅危惧種Ⅱ類」に指定。
沖縄本島では、ほとんど見られなくなってしまいました。
「離島」は本島と比べて個体数が多いですが、地域によっては「条例」で保護されているなど、ヤシガニは稀少な生き物です。
西表島で「ヤシガニ」と初遭遇
僕が初めて野生のヤシガニと遭遇したのは、「西表島」でした。
ネイチャーガイドの修行で、当時僕が住んでいた「西表島」にはヤシガニが数多く生息していたのです。
ビーチで夜釣りをしていると、釣り餌の「サンマ」をヤシガニに強奪されることがよくありました(笑)
夜釣りで毎晩出歩いていたので、「道路を横断するヤシガニ」や「海岸を歩き回っているヤシガニ」を当たり前のように見ていました。
以外だったのが、「海岸の岩場に張り付いている個体」が特に多かったこと。
ゴツゴツした「琉球石灰岩」の岩場に、セミのように張りついたヤシガニをたくさん見ました。
サトウキビ畑では、珍しい「ベビーサイズのヤシガニ」を見つけました!
「軍手」より小さな個体ですが、このサイズでも挟まれたらただではすみません。
当時は、夜釣りのついでに「ヤシガニ」を飽きるほど観察して楽しんでいました。
「ヤシガニ」は珍味な高級食材
離島地域において、ヤシガニは「超高級」で「非常に美味」な食材として知られています。
石垣島などで提供される「ヤシガニ料理」お値段は、数千円〜数万円。
那覇の公設市場では、1匹3万円程度で「生きた個体」が販売されています。
個人的には、「タラバガニとイセエビを足して2で割った味」に感じました。
将来的には、保護規制の強化で「ヤシガニ」食べることが出来なくなる可能性があります。
現在「ヤシガニの捕獲」を規制している地域が多く、密猟は犯罪になります。
トラブルを避けるためにも、ヤシガニを食べる場合は正規の業者を通しましょう。
絶品「ヤシガニパスタ」を作る
僕が以前に食用で譲って頂いた「ヤシガニ」で作った、絶品料理を紹介します。
身が抜群に美味しいヤシガニですが、お腹に詰まった「濃厚なミソ」が個人的には一番美味しいです。
「ヤシガニのミソを使ったパスタ」を作りました。
まずは茹でたヤシガニのお腹を開き、ミソを取り出します。
お腹を開くと、「オリーブオイルのような油状の濃厚なミソ」が流れ出してきます。
この時に「細い腸」が混じっていると確実にお腹を壊してしまうので、注意して取り除きます。
「ヤシガニのミソ」と「マヨネーズ」を混ぜてパスタソースを作ります。
「作ったパスタソース」と「ほぐしたヤシガニの身」を茹でたパスタに乗せて、シークワーサーをギュッと絞れば完成!
もう滅多に食べられないでしょうが、これがとにかく美味しいんです!
これが「3キロオーバーの巨大ヤシガニ」だ!
2021年4月に沖縄本島の某海岸で巨大ヤシガニに遭遇しました!
両脚を広げた長さは、脅威の70センチ!!
重量も3キロオーバーで、おそらく50年近く生きているヌシです!!
僕もこんな規格外のヤシガニは初めて見ました。
このクラスのヤシガニだと、指どころか手首ごと持っていかれるので大変危険です。
ヤシガニの持ち方、おとなしくさせる知識と経験がないと本当に危険なので、ヤシガニを見つけても手を近づけないようにしてください!
試しに、このヤシガニに「竹ぼうきの柄」を挟ませてみましたが、頑丈な竹がいとも簡単にズタボロにされてしまいました。
開発や乱獲により生息数が激減しているヤシガニですが、沖縄本島にもまだこんなサイズのヤシガニが潜んでいることに感動しました。
これからもこの海岸で、まだまだ長生きしてほしいです。
いつまでも沖縄で「ヤシガニ」が観察出来るように、次の世代に美しい環境を残していきたいですね。
それでは、また!
★ブログ移設のお知らせ
このブログを読んでいただいている読者の皆様へ、大事なお知らせがあります。
この度、本ブログの記事を別サイト「http://shimamayaa.com/」に完全移設することになりました。
読者の皆様がより読みやすいブログになるように、新しくデザイン構成や記事を再編集しています。
今後はリニューアルした新サイト「沖縄冒険日誌しままや~」に新しい記事をアップしていきます。
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