特別天然記念物「ハンザケ(オオサンショウウオ)」について学ぶ
こんにちは!島根のニッシーです!
私用でしばらく地元に帰省する関係で、島根での冒険をアップします。
前回の記事では、ウナギ釣りをしていて「ハンザケ(オオサンショウウオ)」を釣り上げてしまった話を紹介しました。
今回は、「ハンザケ(オオサンショウウオ)」という生き物について詳しく紹介したいと思います。
- 「サンショウウオ」ってどんな生き物⁇
- 「オオサンショウウオ」の保護施設を訪ねる
- 島根県は、「ハンザケ(オオサンショウウオ)」の楽園
- 「ハンザケ」の呼称の由来
- 展示されている「ハンザケ」を観察する
- 「ツチノコ」の正体は、「ハンザケ」説
- キモ可愛い?「オオサンショウウオこんにゃく」の紹介
- 「ハンザケ」の楽園よ、永遠に
- ★ブログ移設のお知らせ
「サンショウウオ」ってどんな生き物⁇
「サンショウウオ」は、国内におよそ40種類が生息している「両生類」の仲間です。
両生類は、「肺呼吸」と「皮膚呼吸」が出来ます。
オオサンショウウオ以外の「サンショウウオの種類」は、全長15センチに満たない小型サイズです。
一生を水中で過ごすのは「オオサンショウウオのみ」です。
サンショウウオの仲間は、カエルのように「卵から大人になるまでを水中生活」、成熟すると上陸して「水辺の岩場、湿った落葉の下で陸上生活」をします。
一部地域では、サンショウウオを「食用とする文化」があります。
僕は、栃木県の湯西川温泉で「サンショウウオの天ぷら」を食べました。
食感や味は「シシャモの天ぷら」に似ていて、まずまずの美味しさでしたよ!
「オオサンショウウオ」の保護施設を訪ねる
「ハンザケ(オオサンショウウオ)」について詳しく学ぶため、少し遠出をして県内にある保護施設に向かいました。
施設周辺の地域は、「ハンザケ(オオサンショウウオ)の一大生息地」として知られています。
ここでは、飼育されている「ハンザケ(オオサンショウウオ)」を見学出来るほか、詳しい生態について解説展示がされています。
入場料は、「大人310円・小人160円」です(2020年8月現在)。
島根県は、「ハンザケ(オオサンショウウオ)」の楽園
まず施設の方に、「僕がハンザケを釣った場所」について伺ってみました。
今回ハンザケが釣れた場所は、「ハンザケの生息地」として有名な地域から離れた位置にあり、これまで生息しているという話を聞いたことがなかったからです。
「あの川のこの辺りでハンザケが釣れたんですが...。」
「ああ。数は少ないですが、生息してますよ!」
どうやら、今まで見たことがなかっただけで確かにハンザケは生息していたようです。
展示パネルを見ると、島根県は「ハンザケの楽園」だということが分かります。
ちなみに島根県では、2019年に「4種類のサンショウウオ」が新種登録されました。
「ハンザケ」の呼称の由来
ところで、方言名の「ハンザケ」の由来は、「口が大きく、半分に裂けて見えること」からです。
展示されている個体の顔を見ると、こんな感じ。
川底でじっと待ち構え、獲物が近づくと「巨大な口」を大きく開いて水ごと吸い込みます。
万が一噛み付かれると、なかなか離してくれず「大ケガ」をするので注意しましょう。
展示されている「ハンザケ」を観察する
ハンザケ自然館では、「ハンザケの飼育展示」もされています。
こちらは、卵から生まれたばかりの「赤ちゃん」。
「幼生」はエラを持っていますが、成長の過程で消失します。
ここから長い長い時間をかけて、大きくなっていきます。
こちらは、「卵から孵化して8ヶ月」たったハンザケ。
「イモリぐらいの大きさ」に成長していますが、まだエラはついたままです。
孵化してから、1年経過したハンザケ。
エラがほとんど目立たなくなり、だいぶ「ハンザケ」らしい見た目になってきました。
こちらは、6才になったハンザケ。
6年間をかけて、30センチにまで成長しています。
ここまで成長すると、外観は「大人のハンザケ」と変わりません。
続いて、長い年月を経て立派になった「大人のハンザケ」です。
ハンザケの寿命は、約100年近いとされています。
「ハンザケ自然館」では、年齢30歳のハンザケが3匹見学出来ます。
こちらは全長1メートルを超える、雄のハンザケ。
写真で伝わらないのが残念ですが、「怪獣」のようなデカさです!
「大きさのイメージ」としては、こんな感じ。
「メーターオーバーのGT(ロウニンアジ)」と比べても、見劣りしないサイズ感です(笑)
「ハンザケ」は夜行性なので、日中は水槽内の障害物に隠れている場合もあるそうです。
何十年も生きたハンザケは、まるで「妖怪」のような風貌。
僕が釣り上げた個体達は、おそらく「20年〜30年生きたハンザケ」だろうとのことでした。
「ツチノコ」の正体は、「ハンザケ」説
「ツチノコの正体は、ハンザケだと思います。」
施設の方から、興味深い「仮説」を伺いました。
「ツチノコ」とは、日本各地で目撃情報がある「UMA(未確認生物)」。
「トカゲのような顔つき」で、「胴体が太いヘビのような見た目」の生物とされています。
施設の方曰く、
「ハンザケは水が濁ると、嫌がって陸地に上がって来ます。陸を歩いているハンザケが、正体不明の生き物であるツチノコに見間違えられたのかもしれません。」
とのこと。
改めて、「ハンザケ」を見てみましょう。
確かにそう言われてみれば、ハンザケが「ツチノコ」のような見た目に思えてきました。
「陸上を歩いている1メートル近いハンザケ」を知らない人が見たら、どんな反応をするでしょうか。
間違いなく、「正体不明の怪物」として大騒ぎになるはずです。
真相は闇の中ですが、「ツチノコの目撃情報」の中にハンザケが混じっていてもおかしくないと思います。
キモ可愛い?「オオサンショウウオこんにゃく」の紹介
僕の地元の隣県、広島県の湯来地域には「オオサンショウウオのこんにゃく」が販売されています。
湯来地域の名産品である「コンニャク」と地域の川に生息する「オオサンショウウオ」から発想を得て、地元の高校生による「地域活性化プロジェクト」のアイデアから誕生した商品です。
その独特の見た目からSNSやテレビ番組で話題になり、通販では5か月待ち(2020年現在)の大ヒット商品となりました。
湯来地域では、数量限定ながらも販売されているので直接出向いて購入して来ました。
「大サイズ」は売り切れだったため、「小サイズ」を5個購入。
開発にあたり、生徒さん達は本物のオオサンショウウオをじっくり観察。
「前足は4本指、後ろ足は5本指」という特徴まで忠実に再現した、かなりリアルな見た目になっています。
目の代わりに「白ゴマ」を乗せてみると、さらに可愛くなりました(笑)
ちなみに、オオサンショウウオの模様を再現しているブツブツは、「シシャモの卵」。
噛むとプチプチの触感が楽しめる「子持ちこんにゃく」です。
愛着が沸いてしまって食べづらかったですが、最後はおでんと一緒に美味しく頂きました。
「ハンザケ」の楽園よ、永遠に
後日のこと。
「鮎釣り」で訪れた川を覗くと、川底を歩くハンザケと出会うことが出来ました。
前回ハンザケを釣り上げた川の、小さな支流での出会いでした。
環境の激変によって、全国的にハンザケは数を減らしています。
関西圏では、外来種の「チュウゴクオオサンショウウオ」との交雑が進んでいると聞きました。
僕たちの地域でも過去に、心ない一部外国人による「ハンザケの密猟」が横行し、取締りが厳格化されました。
ハンザケが、本当に「幻の生き物」になってしまわないように、いつまでも見守っていきたいですね。
もう針には掛かってこないでね(笑)
それでは、また!
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超激レアの希少生物「オオサンショウウオ(ハンザケ)」が釣れた!!
こんにちは!島根のニッシーです!
私用でしばらく地元に帰省する関係で、島根での冒険をアップします。
今回は、「ウナギ狙いのブッコミ釣り」の最中に、「超激レアな希少生物」を釣ってしまった話をします。
- 「秘密の釣り場」で夜釣りをしていた
- ウナギ釣りでかかった「怪物」の正体とは
- 正体は、「ハンザケ(オオサンショウウオ)」だった!
- 「ハンザケ(オオサンショウウオ)」ってどんな生き物⁇
- 釣れてしまった「ハンザケ(オオサンショウウオ)」を観察する
- 充分に休ませた「ハンザケ」をリリース
- 場所を移動しても、また「ハンザケ」が…
- 翌日、恐怖の「ハンザケ」の祟りが…
- ★ブログ移設のお知らせ
「秘密の釣り場」で夜釣りをしていた
この日は、夜釣りで「ウナギ狙いのブッコミ釣り」をしていました。
※「ウナギのブッコミ釣り」については、こちらの記事をご覧ください
ポイントは、近所のとある「川の淵」。
僕が小学生の頃、「探検ごっこ」をしていて見つけた秘密の釣り場です。
奥まった場所にあることから、「他に釣り人が来ない」、「とにかく魚が多い」という絶好のポイントなのです。
川辺を飛び交う「たくさんのホタル」に癒されながら、ウナギのアタリを待っていました。
ウナギ釣りでかかった「怪物」の正体とは
この日は「入れ食い状態」で魚が釣れ、目的のウナギも釣り上げることが出来ました。
「ミミズ餌の竿」と「魚の切り身餌の竿」の2本を出していました。
「ミミズ餌」は頻繁にアタリがあるのですが、「切り身餌」には、全然反応がありません。
随分待っても無反応だったので、「餌が取られたかも」と思って仕掛けを上げてみることにしました。
「??」
軽くアワセを入れてみると、何か重たいものが引っかかっている感触。
「流木でも引っかかったかな〜」
重たかったですがリールは巻けたので、回収をすることにしました。
「‼︎」
すると、巻き始めた途端に突然「生命反応」が!
緩めたリールのドラグから、ゆっくり糸が引き摺り出されていきます‼︎
「よっしゃ、大物だっ!」
ファイトをしながら、「デカいナマズorウナギ」が釣れたと思っていました。
まさか、あんな「怪物」が喰いついてくるとは...。
「怪物を釣り上げる瞬間」を、GoProで撮影した動画がこちらです。
これは、「とんでもない奴」を釣り上げてしまいました!
正体は、「ハンザケ(オオサンショウウオ)」だった!
改めて、僕が今回釣り上げてしまった「怪物」がこちら。
正体は、まさかの「オオサンショウウオ」でした!
地元の方言では、「ハンザケ」と呼ばれています。
小さい頃から、数えきれないぐらいこの場所に通っていますが、「ハンザケ」に遭遇したのは初めてです!
このハンザケは、とんでもない「激レア生物」なのです。
「ハンザケ(オオサンショウウオ)」ってどんな生き物⁇
オオサンショウウオは、「世界最大の両生類」です。
全長は「最大1.5メートル」、体重は「30キロ級」まで成長します。
オオサンショウウオは、「国の特別天然記念物」に指定されている生き物です。
国内でも、島根県をはじめ「ごく限られた地域」にしか生息していません。
標高がやや高い「水の綺麗な川の上流域」に生息し、夜に活発に活動をします。
釣れてしまった「ハンザケ(オオサンショウウオ)」を観察する
僕が釣ってしまった「ハンザケ」が、いかに激レアな生物かお分かり頂けたでしょうか?
沖縄で例えるなら、同じく国の特別天然記念物「イリオモテヤマネコ」を釣ってしまったイメージです。
ハンザケを「意図的に捕まえる」、「持ち帰る」などすると、法律で厳しく罰せられます!
口にかかった針を外すために、クーラーボックスに水を溜めて、「ハンザケ」を一時的に休ませました。
今回釣り上げた個体は、全長およそ80センチ。
撮影していた動画から、トリミングした画像を使って「ハンザケ」の特徴をお話します。
まずは、「頭」の部分から。
ハンザケの頭は、「大きく、横に平べったい」のが特徴です。
この頭の形は、「岩の隙間」に潜り込むのに適しています。
顔には「イボイボ」がたくさんあり、小さくて可愛い「目」がついています。
ハンザケの体は、ウナギやナマズのように「ヌルヌル」しています。
背中にもイボイボがあり、危険を感じると「強い臭いがある白い粘液」を分泌するようです。
今回釣り上げた個体は、すぐ水に入れたためか「粘液」の分泌は見られませんでした。
ハンザケの「指」です。
爪がなく、プニプニしていて「赤ちゃんの手」のような感触でした。
前足は「4本」、後ろ足は「5本」の指があります。
ハンザケの「尻尾」です。
尾の長さは、「全長の3分の1」を占めます。
ハンザケは、「尾に脂肪を蓄える」ので、元気な個体は尻尾が太くなります。
今回釣り上げたハンザケは、尾が太くマルマルとしていたので、健康状態は良さそうでした。
充分に休ませた「ハンザケ」をリリース
針を外し、クーラーボックスの中で充分休ませた「ハンザケ」をリリースします。
川辺に「ハンザケ」を置くと、なかなかのスピードで、元気に川の中へ帰っていきました。
さて、僕は今日「ウナギ釣り」をしに来ています。
あと1匹はウナギが欲しかったので、場所を少し下流に移動して、釣りを続行することにしました。
すると、また「奴」がやって来たのです...。
場所を移動しても、また「ハンザケ」が…
気を取り直して、下流まで移動して、ウナギ釣りを再開します。
すると、開始してすぐに「切り身餌」の竿に強いアタリが!
リールのドラグから、ゆっくりラインが引き摺り出されていきます。
「いや、まさか...。」
この「エイ」のようなヒキは、もしかして...。
はい。まさかの2連続で「ハンザケ」君でした(笑)
しかも先程釣り上げた個体よりも、さらに「大型」!
写真では伝わりずらいですが、「メーターオーバー級」の個体です!
ここまでデカいと、もう「妖怪」にしか見えません。
体重も重く、まるで「GT(ロウニンアジ)」のようなズッシリ感です。
この個体も、針を外すためクーラーボックスで休ませ、回復を待ってリリースしました。
デカ過ぎて一苦労でしたが、元気に川に帰っていきました。
後日、このメーターオーバーのハンザケの計測データを基に「デジタル魚拓」の作成を依頼しました。
デジタル魚拓は、「撮影した写真」と「釣り上げた個体の計測データ」を基に作成出来ます。
計測データを基に実寸大に仕上がっていますが、改めて見るととんでもない怪物です。
こんな生き物が近所の川に潜んでいるとは…
地元とはいえ、まだまだ僕の知らないことは多そうです。
翌日、恐怖の「ハンザケ」の祟りが…
立て続けの「ハンザケ騒動」に、さすがの僕も疲れてしまいました。
少し怖くもなってきたので、この日は釣りを中断して早めに切り上げることにしました。
釣り友達に連絡し、「ハンザケの祟りがあるかもね」と冗談で話していたら、本当に「祟り」が...。
ハンザケを釣った翌日、魚を捌いていた時のこと。
普段の僕ならあり得ないミスで、出刃包丁が「左手の中指」にザクリ。
止血を試みるも、1時間以上も出血が止まらずに「救急外来」を受診。
患部を焼いて止血し、「5針」を縫う事態になりました。
先生曰く、「もう少し傷が深ければ、指がなくなるところだった」とのこと。
絶対安静のため、2週間近く「釣りを禁止」された恐怖の祟りでした!
次回の記事では、「ハンザケの保護施設」を訪ねて、ハンザケの生態について詳しくお話したいと思います。
それでは、また!
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運営者:「沖縄冒険日誌しままや~」(ニッシー)
初出掲載:2020年07月30日
怪魚「ネコザメ」、「カスザメ」を捌いて実食する冒険
こんにちは!島根のニッシーです!
私用でしばらく地元に帰省する関係で、島根での冒険をアップします。
「前々回の記事」でカスザメ、「前回の記事」でネコザメをそれぞれ釣り上げました。
どちらも「美味しく食べられるサメ」なので、持ち帰って料理したいと思います。
カスザメは、皮が「おろし金の材料」として利用されます。
実際に、「鮫皮でワサビが擦りおろせるのか」を実験してみたいと思います。
釣ってきた「ネコザメ」を捌く
まずは、ネコザメを持ち帰って捌いていきます。
鮮度をキープするため、現地でしっかり「血抜き」をしています。
まな板の上に置くと、こんな感じ。
しっかり活き締めをしたので、「サメ特有のアンモニア臭」はありません。
それでは、包丁を入れていきます。
ネコザメの皮は、「厚みのあるザラザラした皮」でした。
ただ包丁の刃先さえ入ってしまえば、簡単に捌くことが出来ます。
半身を外した状態です。
お腹には、「大きな内臓」がぎっしり詰まっていました。
ネコザメの「肝臓」がこちら。
サメの仲間は、「浮き袋」を持ちません。
この大きな肝臓に「肝油」を蓄えて、浮力を得ています。
内蔵を取り除き、身を取って「ネコザメの解体」は終了。
予想していたよりも、簡単に捌き終わりました。
「ブルヘッド(牛の頭)」と呼ばれる、ネコザメの巨大な頭。
かなりの重量感で、なかなか迫力のある見た目です。
ネコザメの体の大部分が、「大きな頭」と「内蔵」でした。
皮を剥いだ身は、予想外に綺麗で美味しそうな見た目でした。
「ネコザメ」を実食してみる
それでは、捌いた「ネコザメ」を実食します!
地元の漁師さんに「オススメの食べ方」を聞いたところ、「唐揚げ」がいいと教えて頂きました。
下味に塩胡椒をまぶし、唐揚げにした「ネコザメ」を頂きます。
「うまいっ!」
身はクセや臭みがなく、フワフワな食感。
「柔らかい白身魚のフライ」のような美味しさでした!
身が「かなりあっさりした味」だったので、しっかり下味をつけると美味しく頂けます。
釣ってきた「カスザメ」を捌く
お次は、カスザメを捌いていきます。
鮮度をキープするため、現地でしっかり「血抜き」をしています。
ネコザメ同様に活き締めをしたので、「サメ特有のアンモニア臭」はありません。
カスザメは、体のパーツが多いので、部位を切り分けながら捌いていきます。
まずは「尾の身」を切り分けます。
表側は「硬い鮫皮」に覆われていますが、裏側からだと簡単に包丁が入ります。
続けて、「天使の翼」に例えられる「胸鰭」をカット。
「翼をもがれたエンジェル」状態になりました(笑)
そしてお腹を開いて「内臓」を取り出し、細かい部位を切り分けたら、「カスザメの解体」が完了。
ネコザメもそうでしたが、サメの骨は「軟骨」で柔らかく、骨も簡単に切断出来ます。
「尾の部分」はお刺身用に、「お腹の部分」はフライ用に分けました。
「カスザメ」を実食してみる
カスザメは、「日本一美味しいサメ」とも言われています。
地元の漁師の方に聞いたところ、「酢味噌」と相性が良いとのことでした。
なので、刺身を3日間冷蔵庫で熟成させ、酢味噌に絡めて頂きます。
「うまいっ!」
味は、「柔らかい食感のイカの刺身」に近い旨さです。
身は「タンパクでクセが一切ない味」。
逆に言うと、「あっさりし過ぎて、少し物足りない」気がします。
なので、味の濃い「酢味噌」が抜群に合います。
お次は、「カスザメのフライ」を頂きます。
「ブチ(とても)、うまいっ!」
サメは、「揚げ物料理」と相性が良い気がします。
「身の繊維」が細かく、柔らかい歯応え。
まるで、「クリームコロッケ」のような食感でした!
最後に、「胸鰭」と「クラスパー(カスザメのチ○チ○)」を煮付けで頂きます。
「うまいっ!」
身は、「カレイの煮付け」と変わらない美味しさでしたが...。
「ぐへっ!?」
身に残っていた、「鮫皮」の部分が激マズ!
「ゼラチン状になった皮の下部分」と「ジャリジャリ食感の鮫皮」が襲います。
まるで「砂場で落としたゼリー」を食べている食感でした(笑)
最後にハプニングがありましたが、「ネコザメ」と「カスザメ」共に美味しく頂きました!
「カスザメ」の鮫皮でワサビをおろす実験
さてカスザメの鮫皮は、上質な「おろし金の材料」として知られています。
そこで、実際に「カスザメの鮫皮でワサビをおろす実験」をしてみました。
実験してみた動画がこちら。
軽い力で擦るだけで、しっかり「ワサビ」をおろすことが出来ました!
実際に、すり下ろした「ワサビ」がこちら。
すり下ろしたワサビは、お刺身につけて美味しく頂きました!
「何事も経験すること」が、より魅力的なガイドに繋がると僕は考えています。
「図鑑に書いてあることをそのまま話すだけ」のガイドは、どこか他人事で熱意が伝わって来ません。
こうした「実体験の積み重ね」から、いかに「自分らしい個性的なツアー」が出来るかを探究する毎日です!
それでは、また!
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メーター級の怪魚「ネコザメ(ブルヘッド・シャーク)」を釣る冒険
こんにちは!島根のニッシーです!
私用でしばらく地元に帰省する関係で、島根での冒険をアップします。
前回の記事では、「怪魚・カスザメ」を釣り上げた冒険を紹介しました。
怪魚とは、「奇怪な魚、希少な魚、巨大な魚」のことを指します。
日本海に面した島根県にも、「怪魚」は生息しています。
今回は、「怪魚・ネコザメ」に挑んだお話です。
- 「ネコザメ」ってどんな魚⁇
- 「ネコザメ」を狙って釣る
- 「ネコザメ」を釣るタックルと仕掛け
- いざ、「ネコザメ」釣りへ
- ついに怪魚「ネコザメ」が登場!
- 「ネコ耳or牛頭」に例えられる顔
- 釣り上げた「ネコザメ」を観察する
- ★ブログ移設のお知らせ
- 【今回のタックル】
「ネコザメ」ってどんな魚⁇
ネコザメは、日本各地に広く分布している「サメの仲間」です。
全長は最大「120センチ」程になり、比較的浅場の海に生息しています。
ネコザメは、泳ぐのがあまり得意ではありません。
日中は岩場に身を潜め、夜になると海底を這うようにゆっくり泳いで獲物を探します。
温厚な性格をしており、「サメの仲間」の中で僕が1番好きなのが、ネコザメです。
ネコザメは、別名「サザエワリ」と呼ばれます。
由来は「サザエ」の硬い貝殻を、バリバリ噛み砕いて食べることから。
海底の「貝類、甲殻類」を、好んで捕食しているようです。
「ネコザメ」を狙って釣る
前回の「カスザメ」は、偶然釣り上げた魚でした。
今回は、「怪魚・ネコザメ」を狙って釣りたいと思います。
釣り場に選んだのは、「磯に隣接する漁港」。
このポイントは、「砂地の海底に岩礁が点在する」場所です。
ネコザメの好む「貝類」が多く、ネコザメの潜む「隠れ家」もありそうな地形。
実は僕が中学生の頃に、「小型のネコザメ」を釣り上げたことがある場所なので、かなり期待が持てます。
ネコザメは「夜行性」なので、夕方からの釣りになります。
「ネコザメ」を釣るタックルと仕掛け
今回選んだ「釣り場」は、かかった魚をうまく誘導出来れば、ほとんど根掛かりの心配はありません。
ファイトをより楽しむ目的で、使用する道具も「やや弱め」の設定にしています。
ネコザメを狙う「具体的な仕掛け」は、こちら。
沖縄で、「タマン」を釣る仕掛けとほとんど同じです。
「竿とリール」は、前回カスザメを釣り上げたタックルと同じものを使用。
道糸には、「PEライン4号」を巻きました。
竿先に「鈴、ケミホタル」をつけて、置き竿でアタリを待ちます。
餌には、「イカの切り身」を使用。
スーパーで、半額になっていた「見切り品」を買って来ました(笑)
この釣り場には、厄介な外道の「ウツボ」がいません。
この場所で「イカ餌」に喰ってくる魚は、「マダイ・クロダイ・イシダイ」か「ハタ・カサゴ系」。
「外道扱い」すると罰が当たるような、高級魚が並びます。
後は、ハズレ枠の「エイ」や本命の「ネコザメ」ぐらいでしょうか。
本来はネコザメが「外道扱い」なので、この地域で狙って釣ろうと思うのは僕くらいだと思います(笑)
いざ、「ネコザメ」釣りへ
それでは、釣り場に向かいます。
夕方に「最干潮から上げ潮になる時間帯」に合わせて、釣行日を選びました。
加えて、「外海が時化ている」タイミングを狙いました。
磯がある外海から、漁港の中に「ネコザメが回遊してくる」と予想したためです。
16時からポイントに入り、置き竿にしてアタリを待ちます。
漁港の先端から、海底がえぐれている「船道」に仕掛けを打ち込みました。
開始して早々に、20〜30センチクラスの「カサゴ」のアタリが連発!
超高級魚「アコウ(キジハタ)」の40センチ級がヒット!
このアコウを狙って、わざわざ県外から釣りに訪れる方も多いです。
そう言えば、コイツの存在を忘れていました(笑)
外道の代表格である「フグ」です。
予想通り、外海からたくさんの魚が入ってきているようです。
後は、本命の「ネコザメ」の回遊を待つのみです。
ついに怪魚「ネコザメ」が登場!
釣りを始めて、2時間近くが経過。
まだ日没前の明るい時間に、明らかに今までとは違う「大きなアタリ」が!
ラインを軽く張って「喰い込み」を確認し、大きくアワセを入れます。
「よし、乗ったっ!」
エイに近いような、重く走るようなヒキ!
「タマン、GT」のような一気に突っ走るヒキと違い、重量感のあるヒキ方です。
岩場に逃げ込まれないように、ドラグを調整しながらファイトを楽しみます。
やりとりを楽しみながら魚体を浮かせ、「釣れた魚」を堤防に引き上げることに成功しました!
やりました!本命のネコザメです‼︎
しかも、想定していたよりも「大型のネコザメ」。
サイズは、98センチ!
メーター近い、ビッグサイズのネコザメです‼︎
「予想していた回遊時間」よりかなり早い、明るい時間帯でのヒットで驚きました。
連日の悪天候で海が底荒れし、活性が高かったのかも知れません。
「ネコ耳or牛頭」に例えられる顔
「ネコザメ」の名前は、「眼の上の隆起」が猫耳に見えることに由来しています。
これが「ネコ耳」に見えるそうなんですが、皆さんはどう思いますか⁇
僕は「ノーコメント」です(笑)
ネコザメの英名は、「ブルヘッド・シャーク」といいます。
英名の意味は、「牛のような頭、頭デッカチのサメ」です。
「ネコ」だったり、「牛」だったりに例えられるネコザメですが、個人的には「カバ」に似ている気がします(笑)
釣り上げた「ネコザメ」を観察する
無事に本命が釣れたので、本日の釣りは終了。
中学生の頃に釣ったサイズより、遥かに大きな「ネコザメ」です。
明るいうちに、釣り上げたネコザメをじっくり観察します。
上から見たら、こんな感じ。
胸鰭が「海底を泳ぐのに適した形」をしています。
横から見ると、鰓穴が「体の側面」にあります。
「前回の記事」でお話した通り、これは「サメの仲間」共通の特徴です。
目は、「ネコ」に似ているつぶらな瞳です。
前に釣った「カスザメ」にも近い見た目をしています。
そして、これが「ネコザメの歯」です。
他のサメのように「切り裂く」のではなく、「すり潰す」のに特化した形をしています。
「サザエワリ」の異名の通り、この歯でサザエの硬い貝殻を噛み砕いて食べます。
鼻は「ブタっぱな」のようで、これまた可愛いです。
もし僕がネコザメの発見者だったら、「カバザメ」か「ブタザメ」と名前をつけたと思います(笑)
ネコザメは「食べる事が出来るサメ」なので、今回も持ち帰って美味しく頂くことにしました。
僕のモットーは、「キャッチ&イート」です!
次回の記事では、「カスザメとネコザメの実食編」を紹介します。
それでは、また!
★ブログ移設のお知らせ
このブログを読んでいただいている読者の皆様へ、大事なお知らせがあります。
この度、本ブログの記事を別サイト「http://shimamayaa.com/」に完全移設することになりました。
読者の皆様がより読みやすいブログになるように、新しくデザイン構成や記事を再編集しています。
今後はリニューアルした新サイト「沖縄冒険日誌しままや~」に新しい記事をアップしていきます。
引き続き、よろしくお願いいたします。
【今回のタックル】
・ロッド:ダイワ「剛弓ヒラマサ4.5号」
・リール:PENN「BattleⅡ-6000」
・道糸:PE4号
・リーダー:ナイロン20号
・針:がまかつ「タマンスペシャル18号」
メーター級の怪魚「カスザメ(エンジェル・シャーク)」を釣る冒険
こんにちは、島根のニッシーです!
私用でしばらく地元に帰省する関係で、島根での冒険をアップします。
僕は沖縄で、「怪魚」と呼ばれる魚達を追いかけてきました。
怪魚とは、「奇怪な魚、希少な魚、巨大な魚」のことを指します。
日本海に面した島根県にも、「怪魚」は生息しています。
今日は地元で、怪魚「カスザメ」を釣り上げたお話です。
- 「キス」を餌に「泳がせ釣り」をしていた
- 泳がせ釣りの竿に「大きなアタリ」が!
- 釣り上げた魚の正体は、「カスザメ」だった!
- 「カスザメ」ってどんな魚⁇
- 「カスザメ」は、「サメorエイ」どちらの仲間⁇
- 釣り上げた「カスザメ」を観察する
- 「カスザメ」をひっくり返して観察する
- ★ブログ移設のお知らせ
- 【今回のタックル】
「キス」を餌に「泳がせ釣り」をしていた
この日は、釣れた「キス」を餌に「泳がせ釣り」をしていました。
泳がせ釣りとは、「釣れた魚を生きたまま泳がせて餌にする釣り」のこと。
食物連鎖を利用した釣りで、小魚を捕食する「大型の魚」が釣れます。
僕が最も好きな釣り方が、この「泳がせ釣り」です。
この日は、「ヒラメ、マゴチ、スズキ」を狙っていました。
泳がせ釣りの竿に「大きなアタリ」が!
生きた「キス」を針にかけて、置き竿にしていると竿に「前アタリ」が!
餌の小魚に「大きな魚が接近」すると、小魚はパニックになって逃げ回ります。
「前アタリ」とは、この「小魚の激しい動き」が竿先に表れることです。
ほどなく竿が大きく曲がり、
「ジーッ!」とドラグからラインが勢いよく走りました!
「喰ったっ!」
しっかりアワセを入れて、魚とのファイトを楽しみます。
なかなかの重量感です!
何度か突っ込みをいなしていると、大きな魚体が海面に浮かびました。
「やった!特大サイズのヒラメだっ‼︎」
サイズは、メーター近くありそうです!
「茶色くて、平べったい魚体」だったので、「記録級のヒラメ」だと思っていました。
ところが、こいつの正体は...。
釣り上げた魚の正体は、「カスザメ」だった!
タモで掬いあげると、「釣り上げた魚」に明らかな違和感が。
これが、「ヒラメ」の写真です。
そして、今回僕が釣り上げた魚がこちらです!
「こいつは、カスザメだっ‼︎」
「デカいヒラメ」と勘違いしていましたが、釣れたのは「カスザメ」でした!
全長は、「メーターオーバー」サイズ!
れっきとした、「怪魚」ということが出来るでしょう。
「カスザメ」ってどんな魚⁇
カスザメは、日本各地に生息している「サメ」の仲間です。
サメですが、あまり泳ぎ回らず「砂に潜る習性」があります。
砂に潜って身を隠し、通りががった獲物を捕食します。
カスザメは、英名が「エンジェル・シャーク」といいます。
見た目がいかつくて、どちらかと言えば「デビル・シャーク」ですよね(笑)
では、どこが「エンジェル(天使)」かというと...。
裏返して「カスザメのお腹側」を見ると、どうでしょう。
「真っ白な魚体」、「翼のような立派な鰭」が、まるで「エンジェル(天使)」のように見えませんか⁇
感想は人によると思いますが、僕は「純粋(単純)」なので、
「うん、確かにエンジェルだ」
と思いました(笑)
「カスザメ」は、「サメorエイ」どちらの仲間⁇
カスザメは、平べったいので「エイの仲間」にも見えます。
見た目はエイに近いですが、「カスザメ」は「サメの仲間」です。
サメとエイには、簡単な見分け方があります。
それは、「鰓穴(えらあな)の位置」の違いです。
鰓穴とは、「呼吸をする際に水が出入りする」器官です。
サメの場合、鰓穴は「体の側面」にあります。
エイの場合だと、鰓穴は「体の下側(お腹側)」にあります。
この特徴を踏まえて、「カスザメ」の鰓穴の位置を確認してみます。
写真の通り、カスザメの鰓穴は「体の側面」にあります。
なので、カスザメは「サメ」の仲間に分類されます。
釣り上げた「カスザメ」を観察する
それでは、釣り上げた「カスザメ」を観察してみます。
まずは上から眺めてみます。
遠目から見たときは、この形を見て「ヒラメ」と勘違いしました。
これがヒラメだったら、「エンガワ食べ放題」だったのが悔やまれます(笑)
体表は、サメ肌で「ザラザラ」した感触。
「カスザメのサメ肌」はキメ細かく丈夫なのが特徴で、「最高級のおろし金」、「刀剣の鞘」に使われます。
お次は、お顔を拝見。
捕食らしい、イカツイ見た目をしています。
口の中には、奥まで「鋭い歯」がビッシリと並んでいます。
目はまるで、「ネコ」のようなつぶらな瞳。
目の後ろにある穴は、「噴水孔」です。
カスザメの「背鰭」は、2つ。
「尾鰭」の筋力も強く、なかなかいいヒキで楽しませてくれました。
これが、「天使の翼」に見える「胸鰭」の部分。
表側から見ると、「天使らしさ」は微塵も感じられません(笑)
「カスザメ」をひっくり返して観察する
ここからは、「カスザメのお腹側」を観察してみます。
ひっくり返すと、先ほどの胸鰭が「エンジェル(天使)の翼」に見えます。
ちなみに「表面」はサメ肌でザラザラでしたが、「裏側」はヌルヌルしていました。
この1対の突起は、「クラスパー」と呼ばれる生殖器。
カスザメの「チ○チ○」です(笑)
ちなみに、メスのカスザメにも「子宮」が2つあります。
よく見ると、「口元」と「胸」近くに「無数の小さな穴」がありました。
この穴は「ロレンチーニ器官」と呼ばれ、「獲物が発する微弱な電気」をレーダーのように探知します。
カスザメは、「日本一美味しいサメ」とも呼ばれているサメです。
僕のモットーは、「キャッチ&イート」なので、持ち帰って食べることにしました。
次回以降の記事で、「カスザメの料理&サメ肌でのワサビおろし実験」の様子を紹介します。
それでは、また!
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引き続き、よろしくお願いいたします。
【今回のタックル】
・ロッド:ダイワ「剛弓ヒラマサ4.5号」
・リール:PENN「BattleⅡ-6000」
・道糸:PE2号
・リーダー:ナイロン6号
・針:ハヤブサ「喰わせ青物・ヒラメ10号」
釣り上げた「ウナギ、ナマズ、ギギ」を捌いて「蒲焼き」にする冒険
こんにちは!島根のニッシーです!
私用でしばらく地元に帰省する関係で、島根での冒険をアップします。
前回の記事では、「ウナギの釣り方」をお話ししました。
今回は釣って来た「ウナギの捌き方」を紹介します。
「源流域」からウナギを釣ってくる
僕がウナギを釣る場所は、川の上流にあたる「源流域」が多いです。
河口域の方がウナギの数が多いですが、源流は水が綺麗で「ウナギのサイズが大きい」です。
今回は源流域で、夜間の「ブッコミ釣り」。
「80センチ級の美味しそうなウナギ」を釣り上げました!
外道として釣れた「ナマズ」と「ギギ」も、一緒に持ち帰って食べたいと思います。
「ウナギ」を捌く準備をする
「河口域」など、水が濁っている場所で釣れたウナギは、数日「泥抜き」をする必要があります。
今回は水の綺麗な「源流域」で釣って来たので、そのまま捌きます。
ウナギの体表はヌメヌメしており、かつ強い力で暴れ回るので「ラインを切らずに残しておく」と楽です。
手が滑って掴めないので、「軍手」を着用して作業しましょう。
理由は後述しますが、軍手の下に「ゴム手袋やビニール手袋」をつけて捌くことをオススメします!
釣って来た「ウナギ」を捌く
それでは、実際にウナギを捌いていきます。
「ウナギの長さ」に合わせて、木の板を切ってきました。
ウナギを捌く前に、この板に「ウナギを固定」します。
①:ウナギの目に「釘」を打ちつけ、木の板に固定します。
次に、ウナギの「体表のヌメリ」を取り除きます。
ヌメリ取りに使うのは、「キュウリの葉っぱ」。
「キュウリの葉」の表面にあるトゲトゲで、ウナギのヌメリがしっかり取れます。
②:「キュウリの葉」でウナギの体表を撫でる作業を、ヌメリ感がなくなるまで行います。
この手法は、僕の曽祖父から習ったものです。
ここから、包丁を入れてウナギを捌いていきます。
③:「胸鰭のすぐ手前」に包丁を入れます。
中骨に当たったら、刃を「ウナギの尾」に向けます。
④:刃が常に中骨に当たるように意識して、「ウナギの尾」に向かって包丁を進めます。
刃の先端が「ウナギの腹」を貫通しないように、慎重に作業しましょう。
肝は、後で「肝吸い」にするので、取っておきます。
⑤:「中骨」を取り除きます。
「頭側の中骨」から刃を入れ、中骨と身の間に包丁を進めます。
⑥:尾の手前まで切り進めたら、「尾のついた中骨」を身から外します。
⑦:血合いを取り除き、身を洗ったら完成です。
ウナギ目の仲間である「ウナギ、アナゴ、ハモ、ウツボ」には、「血と粘膜」に毒があります。
大量摂取しない限り大事には到りませんが、この毒は「60度で5分以上加熱する」と毒性を失います。
なので、調理に使った道具は「熱湯消毒」しましょう。
手は熱湯に耐えられないので、「血と粘膜」がなるべく手に付かないように「手袋」の着用をオススメします。
寿司ネタの「ウナギ」、「アナゴ」が、生身でなく火を通してあるのはそのためです。
「ナマズ」と「ギギ」も、ウナギと同じ手順で捌きました。
捌いた「ウナギ」を焼く
「捌いたウナギの身」を食べやすいサイズに切ります。
まずは身を、「白焼き」にしていきます。
今回は「オーブン」を使って調理しました。
しっかり余熱したオーブンの網に「ウナギ」を乗せ、中火でじっくり火を通します。
5分ごとに裏表を返しながら焼き、身の全体がキツネ色になれば「白焼き」の完成です。
次に、タレをつけて焼きます。
オーブンから「フライパン」に作業を移します。
ウナギのタレは、「醤油、砂糖、みりん、料理酒」を混ぜて作りました。
タレをウナギにかけ、弱火で身にしっかりと味を染み込ませます。
これで、「ウナギの蒲焼き」の完成です。
「ギギ」と「ナマズ」も、同様の手順で蒲焼きにしました。
ウナギの肝は、「肝吸い」として食べることが出来ます。
完成した「蒲焼き」を実食する
完成した「ウナギの蒲焼き」を、丼ぶりに載せて頂きます。
「うまいっ!」
皮にしっかり歯応えがあり、「旨味と脂のバランス」が丁度いい美味しさです。
「養殖のウナギ」は、毎日たくさん餌を貰っているので身が厚く、身がフワフワしています。
一方で「天然のウナギ」は、養殖モノと比べて脂が少なく、身が締まっているのが特徴です。
養殖モノにボリュームは劣るものの、「身の旨味が抜群に強い」のが天然ウナギです!
ちなみに「ナマズの蒲焼き」はウナギより柔らかいフワフワした食感、「ギギの蒲焼き」はウナギより固めの歯応えのある食感でした。
どちらも美味しかったですが、やっぱりウナギが一番でした(笑)
日本全体のウナギ流通量で、「わずが0.3%未満」とされる天然ウナギ。
皆さんも機会があれば、ぜひ釣って食べてみてください。
それでは、また!
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『拾った竹やペットボトルを使う⁉』夏の味覚「ウナギ」を釣る冒険
こんにちは!島根のニッシーです!
私用でしばらく地元に帰省する関係で、島根での冒険をアップします。
今回は、日本の夏の味覚「ウナギ」を釣る冒険です。
- 「ウナギ」という魚について
- 沖縄でよく見るのは「オオウナギ」
- 「ウナギの釣り方」は多種多様
- 釣り方①:「ブッコミ釣り」でウナギを釣る
- 釣り方②「穴釣り」でウナギを釣る
- 釣り方③「ペットボトル釣法」でウナギを釣る
- ★ブログ移設のお知らせ
「ウナギ」という魚について
皆さんがよくご存知のウナギは、「ニホンウナギ」という種類です。
世界には「ウナギの仲間」が19種類おり、うち食用になるのは「ヨーロッパウナギ」、「アメリカウナギ」など4種類のみです。
ウナギは日本各地の「河川、湖沼、河口域」に生息し、最大で1メートル近くまで成長します。
ウナギは、「淡水で育ち、海に降りて産卵をする」魚です。鮭と真逆ですね。
日中は岩陰に潜んでおり、日没後に「甲殻類、小魚」を食べる「夜行性」の魚です。
ウナギは、「魚類で最も嗅覚が鋭い」魚とされており、その嗅覚は「犬と同等かそれ以上」と言われています。
ちなみに、「皮膚呼吸」が出来るので、「体表と周囲の地面」が湿っていれば陸上でも活動出来ます。
沖縄でよく見るのは「オオウナギ」
日本には、「ニホンウナギ」と「オオウナギ」の2種類のウナギが生息しています。
オオウナギは暖かい地域に生息し、最大「2メートル、20キロ級」まで大きくなります。
「オオウナギは不味い」という話をよく聞きますが、それは調理方法が間違っているためです。
オオウナギは身に「脂分」が多いため、「一度蒸してから焼く」と抜群に美味しくなります。
僕が食べた感想は、「サンマの蒲焼き」に近い美味しさでした!
「ウナギの釣り方」は多種多様
ウナギは、「日本で古くから親しまれてきた食材」なので、捕獲手段が多種多様です。
釣り以外でも「カゴを仕掛ける」、「延縄を仕掛ける」など色々な手段があります。
今回は、「釣り」でウナギを捕まえる方法を紹介します。
「ウナギの釣り方」もいくつか種類があるので、今回は僕がよくする釣り方を3種類紹介します。
釣り方①:「ブッコミ釣り」でウナギを釣る
「釣り竿、リール」を使った、一般的な釣り方です。
ポイントに仕掛けをぶっこみ、置き竿にしてアタリを待ちます。
日没からの暗い時間帯に行う釣りで、大雨が降った後に「水が濁っているタイミング」がベストです。
具体的な仕掛けは、こちら。
この釣りでは、道具にこだわる必要はありません。
遠投する場合も少ないので、「柔らかめのルアータックル」で充分です。
ラインは、「PE1号orナイロン5号」を僕は使用しています。
河口で釣る場合の餌は、「ゴカイ、魚の切り身」。
河川などの淡水域の場合は、「ドバミミズ、魚の切り身」を使います。
ウナギの口は小さいので、「大きな餌」は千切って使いましょう。
竿先につけた鈴が鳴ったら、アワセを入れて釣り上げます。
釣り上げたウナギは、「針を外さずにハリスごと残す」のをオススメします。
そのため、「スナップサルカン」をつけてワンタッチでハリスを外せるようにしておくといいです。
ハリスを残しておくと、上の動画のように「ウナギを持つ作業」が格段に楽です。
釣り方②「穴釣り」でウナギを釣る
次は、岩陰に潜むウナギを「穴釣り」で狙う方法です。
ブッコミ釣りと違い、日中にウナギを釣ることが出来ます。
この釣りでは、「一般的な釣り竿やリール」は使いません。
どこにでもある「細い竹」、「針がついた糸」を組み合わせて使います。
具体的な仕掛けが、こちら。
「竹」はいくらでも生えているので、道具代がかかりません(笑)
この釣りでの竿の役割は、「ウナギを釣り上げるためではなく、ウナギの巣穴に仕掛けを差し込む」ことです。
狭い穴に差し込めるような、「先端が細い棒」なら何でも大丈夫です。
餌は、「ミミズや小魚の切り身」。
竹の先端に「餌をつけた針」を引っ掛けたら、準備完了です。
ポイントは、ウナギが隠れていそうな「岩や護岸の隙間」。
「穴釣り」の手順は、以下の通りです。
①:隙間を見つけたら、餌をつけた竿先をゆっくり穴の入口に近づけます。
②:ウナギが食いついたら、明確なアタリが出てラインが竿から外れます。
※竹の竿は、「脇に挟む、岸に置いておく」などしておきます。
③:30秒ほどしっかり喰い込ませたら、ラインを引っ張ってウナギを引き摺り出します。
ウナギがいれば餌に食いついてくるので、手返しよく巣穴を探っていきましょう。
ラインを掴んでウナギと綱引きをするので、「軍手」の着用をオススメします。
釣り方③「ペットボトル釣法」でウナギを釣る
最後は、「ペットボトル」を使ったお手軽な釣り方です。
この釣り方も、「一般的な竿やリール」は使用しません。
どこにでもある「空のペットボトル」を使います。
ペットボトルにラインを巻き、仕掛けをポイントに投げ入れ、待機。
魚がかかるとペットボトルが倒れるので、それを合図に魚を釣り上げる方法です。
具体的な仕掛けは、こちら。
「ペットボトル」さえあれば大量生産出来るので、とても経済的です。
ペットボトルには「水糸(タコ糸でも可)を50〜100周」ぐらい巻きつけています。
ポイントは、ブッコミ釣りで狙うような場所を夜間に狙います。
餌やハリスなどの仕掛けも、ブッコミ釣りと同様で大丈夫です。
「ペットボトル釣法」の手順は、以下の通りです。
①:ペットボトルに水を貯めます。
満タンにするとペットボトルが倒れなくなるので、「500ミリリットルサイズは半分程度」、「2リットルサイズは4分の1程度」の水量にします。
②:ペットボトルを片手に持ち、仕掛けをぶん回して投入します。
「下投げ」で、勢いをつけて回すと遠投しやすいです。
③:糸のタルミを取り、アタリを待ちます。
ペットボトルが倒れたら、糸を張って魚が掛かっているか確認。後は糸をペットボトルに巻くようにして、魚を釣り上げましょう。
以上、「ウナギの釣り方」を3種類紹介しました。
ウナギは「脱走名人」なので、必ずクーラーボックスなどの蓋付きの容器で持ち帰りましょう。
次回の記事では、釣ってきた「ウナギの捌き方」を解説します。
それでは、また!
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実家の裏山で「世界一小さな魚釣り」タナゴ釣りを楽しむ冒険
こんにちは!島根のニッシーです!
私用でしばらく地元に帰省する関係で、「島根県での冒険」をアップします。
プロフィールにも書いてますが、僕の地元は「超がつく田舎」。
玄関を開けた庭先に、「クマやシカ、キツネ、タヌキ、ウサギ」などの野生動物が出没します(笑)
今回は地元でのウォーミングアップ釣行として、実家の裏山で「世界で一番小さな魚釣り」に挑んだ冒険です。
世界最小の釣り魚「タナゴ」
釣りのターゲットとして、「世界一小さい魚」とされているのが「淡水魚のタナゴ」です。
全長は、平均5センチ前後。大きくなる種類でも、最大10センチにも満たない「小さな淡水魚」です。
日本各地の「流れが緩やかな川、湖沼」に生息し、日本には18種のタナゴの仲間が生息しています。
タナゴの仲間は共通して「淡水の二枚貝」に産卵し、オスは産卵期になると「婚姻色」と呼ばれる鮮やかな発色が出ます。
「専用の釣り道具」も世界最小クラス
タナゴ釣りは、江戸時代から親しまれてきた「日本古来の釣り」です。
当時は「竿にクジラのヒゲ」、「釣り糸に女性の髪」を使っていたようです。
こちらは、僕が愛用している「タナゴ用の竿」。
まるで、ハリーポッターに出てくる杖のような見た目(笑)
仕舞寸法は「2リットルのペットボトル」と同じ長さです。
こちらが、「タナゴ用の仕掛け」です。
ラインは「0.3号」と極細で、結ぶ作業も一苦労です。
わずか数センチのタナゴを釣る「針」は、このサイズ。
1円玉の上に「針が20本」ぐらい乗ります(笑)
一般的にタナゴ釣りの餌には、「赤虫やタマムシの幼虫」を使う場合が多いです。
僕は、「ホットケーキミックスの練り餌」をちぎって使用しています。
「タナゴ」を探して、近所の水辺を探検
それでは準備した道具を持って、タナゴ釣りに出かけます。
小学生の頃にタナゴを釣っていた「用水路」は、コンクリートで埋められてしまっていました。
なので、タナゴがいそうな「用水路の上流」を目指して、実家の裏山を歩きます。
道中には、「水の神様」を祀る祠。
実家の田んぼに水を供給してくれる大事な用水路なので、昔から大事に守られてきました。
15分くらい山道を進むと、水が溜まっている良さげな場所を見つけました。
仕掛けを準備して、針先に「ホットケーキミックス」をちぎって付けます。
仕掛けを投入して、水面のウキの動きに集中していると...。
小気味いいやりとりの後、狙い通り「タナゴ」が釣れました!
この小ささでも、アベレージサイズのタナゴです。
どうやら群れでいたようで、しばらく「タナゴ」が釣れ続きました。
ある程度の数を釣ったので、少し上流にポイントを移動。
ここでは、「婚姻色」の出たオスのタナゴが複数釣れました。
たくさん釣れた「タナゴ」を観察する
2時間近く「タナゴ釣り」を楽しんだ釣果がこちら!
トータルで、30匹近いタナゴが釣れました。
サイズは、「3センチ~5センチ」前後。
バケツから水槽に移して観察します。
上から見ると小鮒に見えますが、横から見ると「臀鰭」の大きさなどで区別がつきます。
群れになってヒラヒラ泳ぐ様子が、最高に可愛いです(笑)
石や水草を入れると、すぐに集団で陰に隠れてしまいます。
5センチ近くあった大型のオス2匹には、「婚姻色」が色濃く出ていました。
タナゴは見た目の美しさから、「観賞魚」としての人気も高いです。
今回釣れたタナゴ達は、庭先の水瓶に放して飼育することにしました。
タナゴは近年、「環境の激変によって数を減らしている魚」です。
里山の「伝統の釣り」をいつまでも楽しめるよう、後世に残していきたいですね。
それでは、また!
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「カーエー(ゴマアイゴ)」の『垂らし釣り』と『絶品料理』を楽しむ冒険
ハイサイ!沖縄のニッシーです!
前回の記事では、沖縄で人気のターゲットとして「タマン」を紹介しました。
今回は、タマンと並んで沖縄を代表するターゲット「カーエー(ゴマアイゴ)」の話をします。
カーエーも「専用のタックル」や「釣り大会」が開催されるなど、沖縄でファンの釣り人が多い魚です。
今回は、「垂らし釣り」でカーエーを釣る方法を解説します。
- 「カーエー」ってどんな魚⁇
- 「カーエー」の毒針に要注意!
- 「カーエー」垂らし釣りのタックル
- 「カーエー」垂らし釣りの釣り方
- 美味しい魚「カーエー」の捌き方
- 「カーエー」で絶品料理を作る
- ★ブログ移設のお知らせ
- 【今回のタックル】
「カーエー」ってどんな魚⁇
「カーエー」は、沖縄の方言名です。和名は「ゴマアイゴ」。
「浅い砂地」、「サンゴ礁」、「岩礁地帯」など、沖縄県の沿岸域ならどこにでも生息している魚です。
「藻類」や「甲殻類」が大好物で、最大50センチ級まで成長します。
ゴマアイゴの名前の由来は、体表にある「ゴマ状のマダラ模様」です。
「カーエー」の毒針に要注意!
カーエーをはじめとした「アイゴ」の仲間は、共通して「強力な毒針」を持っています。
「背鰭」、「腹鰭」、「臀鰭」が鋭く尖ったおり、刺されると体内に毒が注入されます。
カーエーに刺されると、蜂にさされたような激痛がはしり、「患部が腫れる、痺れる」などの症状が数日続きます。
もし刺された場合は、「40度〜60度のぬるま湯に患部をつける」と痛みが和らぎます。
カーエーなどの危険な魚を釣り上げたら、「フィッシュグリップで掴む」、「無理に針を外さずにラインから切る」と安心です。
カーエーは死んだ後も、「毒針」の効果が持続します。
持ち帰って食べる場合は、釣り場で「鰭ごと毒針をハサミで切っておく」と、家で捌くときが楽ですよ!
「カーエー」垂らし釣りのタックル
カーエーの釣り方は、「ウキ釣り」をする方がほとんどですが、僕は「垂らし釣り」で狙っています。
漁港で「タマン狙いの打ち込み釣り」をしながら、並行して「カーエーの垂らし釣り」をする場合が多いです。
「垂らし釣り」とは、堤防スレスレに仕掛けを垂らす釣り方です。
具体的な仕掛けの図はこちら。
竿は「長さ3メートル程度の短い舟竿」がオススメです。
リールは「両軸タイプ」が使い勝手がいいですが、「スピニングリール」でも大丈夫です。
いずれも「ある程度頑丈なタックル」でないと、大型のカーエーにぶっ壊されます(笑)
道糸は「PE2号orナイロン6号程度」を使用。
僕は「3本針」で狙う場合が多いですが、「1本針」の方が初心者の方には扱い易いです。
餌は「オキアミ」や「カーエー用の練り餌」を使います。
「カーエー」垂らし釣りの釣り方
カーエーは日中にも釣れますが、「夜行性が強い魚」なので日没からが釣りやすいです。
ポイントは、「ある程度水深のある漁港や堤防」がオススメです。カーエーが回遊してきやすい「潮通しのいい先端」が有利です。
ポイントを決めたら、仕掛けを堤防スレスレに落とします。
ここで重要なのが、「常にオモリが底についた状態を維持する」こと。
「針を仕掛けごと海底に這わすようなイメージ」で大丈夫です。
仕掛けを着底させたら、カーエーを寄せるために「撒き餌」をします。カーエー用の撒き餌を適度に撒いて、魚を寄せましょう。
後は糸フケを取って、竿先につけた「ケミホタル」と「鈴」を頼りに待つだけ。
竿先に変化があれば、強くアワセを入れましょう!
カーエーにタックルを引きずり込まれないように、待っている間は「リールのドラグ」を緩めておきましょうね(笑)
美味しい魚「カーエー」の捌き方
カーエーは、沖縄県内での人気が高い「美味しい魚」です。
「歯応えのある筋肉質の白身」が特徴で、お刺身やマース煮(塩煮)で美味しくいただけます。
県内のスーパーで「切り身」が流通していますが、自分で釣ってきたカーエーを捌くときには注意事項があります。
先程も解説しましたが、「鰭の毒針」に刺されないようにキッチンバサミで切り落としましょう。
そして、最も重要なのがカーエーを捌くときに、「内臓を傷つけないようにする」こと!
カーエーは藻類を食べているため、「内臓がとにかく臭い」です。
誤って傷付けてしまうと、部屋中に「ドブ川の匂い」が充満。
身に「強烈な臭さ」が移って、カーエーが一気に不味くなります。
下処理時の「毒針の除去」、「内臓の除去」さえ丁寧に行えば、カーエーを美味しく食べることが出来ます。
「カーエー」で絶品料理を作る
下処理を終えたカーエーで、今回は「4品」料理してみました。
カーエー本来の味を楽しむなら、やっぱり刺身が1番。歯応え抜群で、クセがなく上品な味です。
半身をまるごと、「マース(塩)」で煮込みます。泡盛とニンニクを加え、シークワーサーを絞ります。
アラは味噌を少し加えて、あら汁にします。煮込んでいると魚の脂がしっかり出て、味の深みが増します。
個人的に1番好きな食べ方が、ナメロウ風。切り身を一口大に切り、味噌とネギ、大葉を加えて混ぜます。
これを酢飯にのせて食べると、「箸が止まらなくなる絶品な味」です!
カーエーは「釣って楽しく、食べて美味しい」魚です。
皆さんも機会があれば、ぜひ挑戦してみてくださいね。
それでは、また!
★ブログ移設のお知らせ
このブログを読んでいただいている読者の皆様へ、大事なお知らせがあります。
この度、本ブログの記事を別サイト「http://shimamayaa.com/」に完全移設することになりました。
読者の皆様がより読みやすいブログになるように、新しくデザイン構成や記事を再編集しています。
今後はリニューアルした新サイト「沖縄冒険日誌しままや~」に新しい記事をアップしていきます。
引き続き、よろしくお願いいたします。
【今回のタックル】
・ロッド:プロマリン「テトラ大物EX150M」
・リール:シマノ「オシアジガー2000 HG」
・メインライン:PE2号
・ハリス:ナイロン6号
「タマン(ハマフエフキ)」打ち込み釣りの魅力と必釣法
ハイサイ!沖縄のニッシーです!
沖縄の釣り人の間で、トップクラスの人気を誇るターゲットに「タマン」という魚がいます。
強固な竿をふっ飛ばす程の「強烈なアタリ」、フッキングすると沖に突っ走る「暴力的なファイト」は一度味わうと忘れることが出来ません。
タマン専用の「釣り竿」や「リール」が販売されるほど人気のターゲットです。
僕も沖縄に移住して8年間、「タマンの魅力」に取り憑かれて追いかけ続けてきた経緯があります。
今日は、僕なりの「タマン必釣法」を2点紹介します。
- 「タマン」ってどんな魚⁇
- 「タマン」の釣り方の種類
- 「タマン」の打ち込み釣りの仕掛け
- 「タマン」釣りの餌
- タマン必釣法①「とにかく場所選びが重要」
- タマン必釣法②「とにかく時間帯が重要」
- 「タマン」の味
- ★ブログ移設のお知らせ
- 【今回のタックル】
「タマン」ってどんな魚⁇
「タマン」は、沖縄での方言名。
和名は「ハマフエフキ」という、フエフキダイの仲間です。
ハマフエフキは、口元が「まるで口笛を吹いているように尖っている」のが名前の由来です。
最大で80センチ近く成長する魚で、鋭い歯で「海底の甲殻類」や「小魚」を捕食します。
「タマン」の釣り方の種類
タマンの釣り方は、「ルアーフィッシング」と「餌釣り」があります。
ルアーフィッシングでは、日中に「リーフでの立ち込み」や「ボートからのキャスティング」でタマンを狙います。
餌釣りでは、夜間にショア(岸)から「カゴ釣り」や「打ち込み釣り」で狙います。
どの釣り方も僕は好きですが、今回は「打ち込み釣り」でのタマン釣りを紹介します。
「タマン」の打ち込み釣りの仕掛け
「打ち込み釣り」とは、「オモリのついた仕掛けをタマンの通り道に打ち込む」釣り方です。
仕掛けを投げ入れたら、竿先につけた「ケミホタル」と「鈴」に反応があるまで待ちます。
暗闇と静寂の中で、「鈴が鳴ってイキナリ竿がぶち曲がる瞬間」はヤミツキになりますよ!
具体的な「仕掛け」の図は、こちら。
竿とリールは、「タマン専用の頑丈なタックル」の使用をオススメします。
タマンは、「同じサイズのマダイの3倍は引きが強い」と言われている魚です。
タックルが弱いと、「タマンの強烈なファイト」で破壊されてしまいます。
打ち込み釣りは、「餌を入れてアタリがあるまで待つ釣り」なので、「タマン専用のピトン」で竿を固定しましょう。竿をロープで結んでおくと万全です。
堤防や三脚に立てかけているだけだと、「タマンのアタリ」で竿が海に引き摺り込まれます!
僕は「ボルトで固定していたピトン」ごとへし折られて、タックルをまるごと持っていかれたことがあります(笑)
またタマン釣りの最中に、たまに「超特大のガーラ(ロウニンアジ)」がかかってきます。
「70センチを超えるタマン」や「ガーラ」に勝てるかは、「少しの技術」と「運次第」です(笑)
「タマン」釣りの餌
僕は自分で釣った「魚の切り身」、「イカ」や「タコ」をメインで使っています。
以前の記事で紹介した、自分で捕まえた「シガヤー(ウデナガカクレダコ)」は、餌持ちが良い特効エサです。
合わせてオススメなのが、「その場で釣った魚の切り身」。
タマン釣りと同時進行で「小物狙いの打ち込み釣り」をして、釣れた魚を切り身にして使うと食いがいいです。
エサをお店で買いたい方にオススメなのは、「スーパーの値引き商品」。
「イカ」や「魚のアラ」を安く購入することが出来ますよ!
餌はタマンが食べやすいように、一口大にカットして使いましょう。
餌を投げたら放置して待ち続ける方が多いですが、
「匂いがなくなる」、「エサ取りに取られる」ので餌の確認は小まめにしっかりしましょう!
僕は通常時は「20分に1回」、チャンスの時間帯には「10分に1回」は餌のチェックを行います。
ここまでは「タマン釣りの基礎情報」をお話してきました。
次は、「タマンを釣り上げる」ための必釣法を2つを解説します。
タマン必釣法①「とにかく場所選びが重要」
タマンは、「沖縄県内の沿岸域」であればどこでも生息している魚です。
ところが「広大な海のどこに投げても釣れる」という訳ではありません。
「タマンが通る場所」にピンポイントで餌を打ち込むことで、より確実にタマンを釣ることが出来ます。
タマンは「夜行性」が強い魚。
夜になると岸近くの「浅場」まで回遊して来て、餌を探します。
「上の写真のようなビーチ」でも、夜になるとタマンが回遊してきて餌をあさるのです。
つまり、「岩が点在していて餌が豊富な砂浜」や「沖合から浅瀬につながる水路」を狙えばタマンが釣れる確率が上がります。
僕は「海図」や「グーグルマップ」を活用して、タマンの回遊ルートを予測して釣り場を開拓しています。
ただ根が荒いと根掛かりばかりで釣りにならないので、明るいうちに「釣り場の調査」は必須です。
初心者の方は、堤防にあいた「ピトン穴」を目印にポイントを探すのも手です。
どんなに釣り上手な方でも、「魚がいない場所」では魚を釣ることは出来ません。
タマン必釣法②「とにかく時間帯が重要」
もう一つ重要なのは、「時間帯」選びです。
せっかく「いいポイント」で釣りをしていても、タマンがいない時間帯だと意味がありません。
先ほど書いた通り、タマンは「餌を探して浅瀬に回遊」して来ます。
基本的に狙うのは、タマンが接岸して餌をあさる「日没から日の出までの時間帯」です。
「タマンが回遊してくる時間」に釣り人の方が合わせないと、タマンは釣れません!
「タマン回遊」の時間帯は、「釣り場」や「その日の潮位」によって差があります。
基本的には、「干潮から満潮に向かい魚が入ってくるタイミング」と「満潮から干潮に向かい魚が出て行くタイミング」です。
このタマンが回遊してくる時間帯を「ゴールデンタイム」と呼んでいます。
僕が良く行くある釣り場の例だと「最干潮から2時間後」、「最満潮から3時間後」をゴールデンタイムとして計算します。
また別の場所の例では、潮の流れが激流なので「潮止まりの時間帯」をゴールデンタイムとします。
それ以外の時間帯はアタリがなく暇ですが、ゴールデンタイムになった途端に「置いている竿が5本同時にアタる」こともよくあります(笑)
ポイントそれぞれで「ゴールデンタイム」は異なります。
同じ場所に何度も通って「釣り場特有の癖」を掴むことが上達の近道ですよ!
「タマン」の味
インターネットで調べると、タマンは「美味しい高級魚」とよく紹介されています。
あくまで個人的な感想になりますが、僕はそこまで美味しい魚だとは思いません。
「独特な臭み」があり、個体によってはお腹を開いた瞬間に激臭がします。僕の釣り友達の皆さんも、この「臭み」を嫌う方が多いです。
なので食用にする時は、「煮付け」など火を通した料理で食べる場合が多いです。
今回はタマン釣りの必釣法として、「場所」と「時間帯」の重要さを紹介しました。
他にも裏技はありますが、この2点さえ徹底していればタマンは必ず釣れます。
実はこの「場所」と「時間帯」の選択は、タマンに限らず全ての釣りで大事なことです!
自身でポイントを開拓して、タマンの「強烈なファイト」をぜひ味わってみてくださいね。
それでは、また!
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【今回のタックル】
・ロッド:ダイワ「バトルゲーム・タマンモンスター10号」
・リール:PENN「SLAMMER III-8500」
・道糸:PE6号
・リーダー:ナイロン24号
・針:がまかつ「タマンスペシャル20号」
・ロッド:ダイワ「バトルゲーム・タマンモンスター8号」
・リール:PENN「BattleⅡ-6000」
・道糸:PE4号
・リーダー:ナイロン18号
・針:がまかつ「タマンスペシャル20号」
世界最大の巨大ヤドカリ「ヤシガニ」を探す冒険
ハイサイ!沖縄のニッシーです!
沖縄県には、本州地域で見られないような「巨大生物」が数多く生息しています。
世界最大のヤドカリの仲間「ヤシガニ」も、そんな沖縄を代表する巨大生物です。
今回は、そんな「ヤシガニ」について紹介します。
- 「ヤシガニ」ってどんな生き物⁇
- 「ヤシガニ」のハサミの怪力は○○級
- 「ヤシガニ」は絶滅の恐れがある生き物
- 西表島で「ヤシガニ」と初遭遇
- 「ヤシガニ」は珍味な高級食材
- 絶品「ヤシガニパスタ」を作る
- これが「3キロオーバーの巨大ヤシガニ」だ!
- ★ブログ移設のお知らせ
「ヤシガニ」ってどんな生き物⁇
ヤシガニは、「インド洋」や「西太平洋」など南国の島に住む生き物です。日本国内では、「沖縄本島」や「宮古島」、「八重山諸島」に生息しています。
名前に「カニ」とありますが、ヤシガニは「ヤドカリ」の仲間です。
沖縄の方言では、「アンマク」や「マクガン」と呼ばれます。
ヤドカリの仲間ですが、海の中ではなく「陸上」で暮らしています。
沖縄には同じく陸上で暮らす「オカヤドカリ」がいます。
オカヤドカリは「貝殻」を背負っていますが、ヤシガニは基本的に「貝殻」を背負いません。
ヤシガニの特徴は、何と言っても「巨大なサイズ感」!
最大サイズになると、体重は4キロオーバー!
両脚を広げた長さが1メートルを超える「世界最大のヤドカリ」です‼︎
上の写真の「3キロ級」の個体は、両足を広げた長さが「2リットルのペットボトルを横に2本分」ありました!
ヤシガニは「夜行性」。日中は奥地に潜んでおり、夜になると餌を探して歩き回ります。
「海岸近くの森林」や「サトウキビ畑」、時には「住宅地」で見つかることもあります。
雑食性なので「海岸に生える植物の実」や「動物の死骸」など、口に入るものならなんでも食べます。
ヤシガニ同士で「共食い」もしますし、かつては「土葬された遺体」がヤシガニに掘り起こされる被害もあったそうです。
「ヤシガニ」のハサミの怪力は○○級
ヤシガニの名前は、「堅いヤシの実を砕く」ことに由来しています。
そのハサミの怪力は、30キロ近い重さのモノを持ち上げる程。
大きな個体だと、挟む力は「ライオンの噛む力」と同じとされています!
人間が指を挟まれると指を失うことになります。
ヤシガニには「正しい持ち方の手順」がありますが、安全のためここでは解説しません。
僕はガイドとして持ち方を学び、安全管理を徹底した上で「自己責任」で行っています。
実際に指が無くなった方もいますので、ヤシガニを見つけても触らないようにしましょう!
「ヤシガニ」は絶滅の恐れがある生き物
以前は沖縄に数多く生息していた「ヤシガニ」ですが、「乱獲」と「環境破壊」によって急激に数が減っています。
現在は、環境省「絶滅危惧種Ⅱ類」に指定。
沖縄本島では、ほとんど見られなくなってしまいました。
「離島」は本島と比べて個体数が多いですが、地域によっては「条例」で保護されているなど、ヤシガニは稀少な生き物です。
西表島で「ヤシガニ」と初遭遇
僕が初めて野生のヤシガニと遭遇したのは、「西表島」でした。
ネイチャーガイドの修行で、当時僕が住んでいた「西表島」にはヤシガニが数多く生息していたのです。
ビーチで夜釣りをしていると、釣り餌の「サンマ」をヤシガニに強奪されることがよくありました(笑)
夜釣りで毎晩出歩いていたので、「道路を横断するヤシガニ」や「海岸を歩き回っているヤシガニ」を当たり前のように見ていました。
以外だったのが、「海岸の岩場に張り付いている個体」が特に多かったこと。
ゴツゴツした「琉球石灰岩」の岩場に、セミのように張りついたヤシガニをたくさん見ました。
サトウキビ畑では、珍しい「ベビーサイズのヤシガニ」を見つけました!
「軍手」より小さな個体ですが、このサイズでも挟まれたらただではすみません。
当時は、夜釣りのついでに「ヤシガニ」を飽きるほど観察して楽しんでいました。
「ヤシガニ」は珍味な高級食材
離島地域において、ヤシガニは「超高級」で「非常に美味」な食材として知られています。
石垣島などで提供される「ヤシガニ料理」お値段は、数千円〜数万円。
那覇の公設市場では、1匹3万円程度で「生きた個体」が販売されています。
個人的には、「タラバガニとイセエビを足して2で割った味」に感じました。
将来的には、保護規制の強化で「ヤシガニ」食べることが出来なくなる可能性があります。
現在「ヤシガニの捕獲」を規制している地域が多く、密猟は犯罪になります。
トラブルを避けるためにも、ヤシガニを食べる場合は正規の業者を通しましょう。
絶品「ヤシガニパスタ」を作る
僕が以前に食用で譲って頂いた「ヤシガニ」で作った、絶品料理を紹介します。
身が抜群に美味しいヤシガニですが、お腹に詰まった「濃厚なミソ」が個人的には一番美味しいです。
「ヤシガニのミソを使ったパスタ」を作りました。
まずは茹でたヤシガニのお腹を開き、ミソを取り出します。
お腹を開くと、「オリーブオイルのような油状の濃厚なミソ」が流れ出してきます。
この時に「細い腸」が混じっていると確実にお腹を壊してしまうので、注意して取り除きます。
「ヤシガニのミソ」と「マヨネーズ」を混ぜてパスタソースを作ります。
「作ったパスタソース」と「ほぐしたヤシガニの身」を茹でたパスタに乗せて、シークワーサーをギュッと絞れば完成!
もう滅多に食べられないでしょうが、これがとにかく美味しいんです!
これが「3キロオーバーの巨大ヤシガニ」だ!
2021年4月に沖縄本島の某海岸で巨大ヤシガニに遭遇しました!
両脚を広げた長さは、脅威の70センチ!!
重量も3キロオーバーで、おそらく50年近く生きているヌシです!!
僕もこんな規格外のヤシガニは初めて見ました。
このクラスのヤシガニだと、指どころか手首ごと持っていかれるので大変危険です。
ヤシガニの持ち方、おとなしくさせる知識と経験がないと本当に危険なので、ヤシガニを見つけても手を近づけないようにしてください!
試しに、このヤシガニに「竹ぼうきの柄」を挟ませてみましたが、頑丈な竹がいとも簡単にズタボロにされてしまいました。
開発や乱獲により生息数が激減しているヤシガニですが、沖縄本島にもまだこんなサイズのヤシガニが潜んでいることに感動しました。
これからもこの海岸で、まだまだ長生きしてほしいです。
いつまでも沖縄で「ヤシガニ」が観察出来るように、次の世代に美しい環境を残していきたいですね。
それでは、また!
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巨大シダ植物「ヒカゲヘゴ」から絶品の山菜料理を作る⁉
ハイサイ!沖縄のニッシーです!
前回の記事では、「オオタニワタリ」の山菜料理を紹介しました。
今回も引き続き、沖縄らしい植物を使った「山菜料理」のお話をします。
今回紹介する植物は、「ヒカゲヘゴ」です。
- 巨大シダ植物「ヒカゲヘゴ」とは
- 「ヒカゲヘゴ」を採取する
- 持ち帰った「ヒカゲヘゴ」を生で食べてみる
- 「ヒカゲヘゴ」の天ぷらを作る
- 「ヒカゲヘゴ」のお味噌汁を作る
- 完成した「ヒカゲヘゴ」料理を実食
- ★ブログ移設のお知らせ
巨大シダ植物「ヒカゲヘゴ」とは
「ヒカゲヘゴ」は、高さが「最大10メートル」にもなる日本最大のシダ植物です。
葉の大きさは4メートル近くなり、1億年以上前の「恐竜の時代」から存在している種類です。
沖縄県では普通に自生しており、「亜熱帯のジャングル」を象徴する植物です。
幹の表面にある「小判状の丸型」は、成長の過程で葉が落ちた跡。
この枯れて落ちた葉は、キャンプの際に「焚き火の焚きつけ」として大活躍します。
ご自身で山菜を採取する際は、必ず土地の管理者の許可を得てから行うように注意してください。
「ヒカゲヘゴ」を採取する
今回の採取場所も、前回協力してもらった友人の裏山です。
ヒカゲヘゴの食用になる部分は、「うず巻き状の新芽部分」。
探索しているとヒカゲヘゴを見つけたので、「新芽」を採取します。
その巨大さが分かる写真がこちら!
これが「日本最大を誇るシダ」の新芽です。
先端のグルグルも巨大で、まるで「魔法使いの杖」のようです(笑)
ちなみに、僕の地元の島根県で採れる山菜「ワラビ」はこちら。
同じシダ植物のグループなのですが、「ヒカゲヘゴのサイズ感」が異次元です(笑)
こちらも、島根県の実家で採れた山菜「ゼンマイ」を干したもの。
春先に採取した「ゼンマイ」を天日干しで保存しておき、「ナムル」や「煮物」で食べると抜群なんですよね。
「ワラビ」も「ゼンマイ」も、島根県の実家では祖母と一緒によく山へ採りに出かけていました。
実家のおばあちゃんに「ヒカゲヘゴ」を見せたら、腰を抜かすでしょうね(笑)
持ち帰った「ヒカゲヘゴ」を生で食べてみる
ここから、持ち帰ったヒカゲヘゴの下処理をしていきます。
食べる部分は「新芽の茎」。
先端の「ぐるぐる部分」を切り落とし、「表面のケバケバ」を取り除くために皮ごと剥ぎます。
ちなみに皮さえ剥けば、「輪切り」にしてそのまま食べることが出来ます。
醤油をつけて食べたお味は...。
「うーん、微妙...」
ネバリ気の強さ、シャキシャキした食感、若干の青臭さ…。
例えるなら、「キュウリ味の山芋」ですね(笑)
気を取り直して、美味しい「天ぷら」と「お味噌汁」を作っていきます。
「ヒカゲヘゴ」の天ぷらを作る
まず1品目は、「ヒカゲヘゴの天ぷら」を作ります。
作り方の手順は、こちら。
①:輪切りにしたヒカゲヘゴを衣に浸す。
食べやすいように、一口大にカットしましょう。
②:熱した油で揚げ、塩をまぶして完成。
サクサクの衣に揚げると、より美味しくなります。
「ヒカゲヘゴ」のお味噌汁を作る
お次は、「ヒカゲヘゴのお味噌汁」。
ヒカゲヘゴを食べる場合、個人的に「お味噌汁」が一番美味しいと思います。
それでは、作り方の手順です。
①:沸騰させたお湯に輪切りにした「ヒカゲヘゴ」を入れる。
お好きな具材も一緒に煮込みましょう。今回は「豆腐」を投入しています。
②:茹でて柔らかくなったら、「味噌」で味を整えて完成。
シンプルなレシピですが、手間をかけずに美味しく味わえますよ。
完成した「ヒカゲヘゴ」料理を実食
「ヒカゲヘゴ」を使った料理が2品完成しました!
まずは、「天ぷら」から頂きます。
「うまいっ!」
例えるならお味は、「ネバリ気の強い芋天」。
個人的には、前回の「オオタニワタリの天ぷら」には及ばないものの充分に美味しいです。
続いて、「お味噌汁」を頂きます。
「めちゃうまいっ!」
お味噌汁にネバリが溶け出して、抜群の美味さ。
その分、「ヒカゲヘゴ」自体のネバリが落ち着いています。
ちなみにヒカゲヘゴの別名は「山大根」。
その名の通り、味噌汁にすると「味」、「食感」共に大根そのままです!
毎朝飲みたいほどの「美味しいお味噌汁」でした!
沖縄には、まだまだ「食べられる山菜」が多くあります。
皆さんも機会があれば、「ヒカゲヘゴ」を食べてみてくださいね。
それでは、また!
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巨大シダ植物「オオタニワタリ」から絶品の山菜料理を作る⁉
ハイサイ!沖縄のニッシーです!
今日はいつもと気分を変えて、沖縄の「山」を舞台にした冒険を紹介します。
日本で唯一、「亜熱帯地域」に属する沖縄県は、本州と比べて独特な自然環境が形成されています。
「サンゴ礁の海」ばかりイメージされがちですが、「山」でも沖縄ならではの自然を楽しむことが出来ます。
今回は「沖縄の山」に出かけて、この地域ならではの「山菜採り」を楽しみます。
- 沖縄の山菜事情
- 巨大な着生シダ植物「オオタニワタリ」
- 「オオタニワタリ」を採取する
- 「オオタニワタリ」のチャンプルーを作る
- 「オオタニワタリ」の天ぷらを作る
- 完成した「オオタニワタリ料理」を実食
- ★ブログ移設のお知らせ
沖縄の山菜事情
沖縄県は本州と比べて、「山菜を食べる文化」がそれほど一般的ではありません。
特に「沖縄本島」は山菜食があまり浸透していませんが、西表島などの「離島の一部地域」は、古くから山菜食が親しまれてきました。
今回紹介する「山菜料理」も、僕が西表島で修行していた時に教わったものです。
今回は、沖縄ならではの美味しい山菜「オオタニワタリ」を紹介します。
ご自身で山菜を採取する際は、必ず土地の管理者の許可を得てから行うように注意してください。
巨大な着生シダ植物「オオタニワタリ」
「オオタニワタリ」は、葉の大きさが1メートルを超える巨大なシダ植物です。
「温暖な地域」の植物で、沖縄の野外ではごく普通に見られます。また「観葉植物」として人気が高く、民家の庭先でよく育てられています。
オオタニワタリは「着生植物」と呼ばれる種類に属します。
着生植物とは、「土に根を張らず、他の木や岩の上に根を下ろす植物のこと」です。
「寄生植物」とは異なり、くっついている木から栄養を吸い取っている訳ではありません。
葉の集まる中央部に窪みがあり、ここに溜まった落ち葉を「腐葉土」に変えて養分にしているようです。
ちなみにコンクリートの隙間でも、「オオタニワタリ」は元気に生えています(笑)
「オオタニワタリ」を採取する
それでは、オオタニワタリを採取しに出かけます。
今回向かったのは、沖縄本島北部。
僕の友人に協力してもらい、「友人宅の裏山」で採取をすることにしました。
山に入ると早速、オオタニワタリを発見!
「山菜」として食用になるのは、「柔らかい新芽」の部分です。
手に持っている「カールした葉の部分」が、食べ頃の新芽です。
山の石段には、「ベビーサイズ」のオオタニワタリが生えていました(笑)
その後も、「食べ頃サイズの新芽」を求めて探索!
全部の「新芽」を採ってしまうと成長に影響する可能性があるので、1株から1枚だけ採取します。
家で食べるのに充分な量の「新芽」が採れたので、持ち帰ってとっておきの「山菜料理」を作ります!
「オオタニワタリ」のチャンプルーを作る
まず1品目は、「オオタニワタリのチャンプルー」を作ります。
「チャンプルー」は沖縄の方言で、「ごちゃ混ぜ」という意味。
一般的には,「色々な食材を炒めた料理」を指すことが多いです。
作り方の手順は、次の通りです。
①:一口大にカットした「オオタニワタリ」を湯がく。
綺麗に水洗いした「オオタニワタリ」を一口大にカット。ひとつまみの塩を入れて、3分程湯がきます。
②:①を中火でサッと炒め、好みの具材を加えて炒める。「塩コショウ」、「醤油」で味を整えて完成。
今回は「豆腐」、「モヤシ」、「豚バラ肉」を一緒に炒めました。
「オオタニワタリ」の天ぷらを作る
次は「オオタニワタリ」を使った天ぷら。
これは「人に教えたくない程美味しい」、僕の大好物です(笑)
作り方の手順は、次の通りです。
①:「オオタニワタリ」を水洗いし、水分を切って衣に浸す。
小さいサイズの葉はまるごと、大きな葉はカットしておきます。
②:熱した油で揚げ、塩をまぶして完成。
衣をサクサクになるように揚げると、より美味しく食べられます。
完成した「オオタニワタリ料理」を実食
「オオタニワタリ」を使った料理が2品完成しました!
まずは、「オオタニワタリ」のチャンプルーから頂きます。
「うまいっ!」
生で食べるよりもかなり「ネバリ気」が増しています。
味は「チンゲンサイ」に近く、歯応えが抜群。
ご飯がドンドン進む美味さです!
お次はオオタニワタリの「天ぷら」を頂きます。
「やっぱりコレが一番‼︎」
噛むほどに「山菜の旨味」が増していきます。
チャンプルーと比べて「ネバリ気」は少ないものの、バランスが丁度良い抜群の美味しさです。
山菜料理といえばやっぱり「天ぷら」ですね!
塩をふれば「お酒のオツマミ」にピッタリで、何枚でも食べられる美味しさでした!
次回の記事でも、「沖縄らしい植物」を使った山菜料理を紹介します。
皆さんも機会があれば「オオタニワタリ」を食べてみてくださいね。
それでは、また!
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【釣り場の怖い話】深夜の海岸で遭遇した「恐怖」の正体とは…
ハイサイ!沖縄のニッシーです!
長い間釣りをしている方なら、1度は「不可思議な経験」に遭遇したことがあるのではないでしょうか。
より魚が釣れるポイントを求めて、「ひと気のない場所」へ...。
「夜釣り」、「場所とり目的」で、1人で真夜中に釣り場へ向かうこともあるかと思います。
時として、そういった場面で「恐怖の体験」が釣り人を待ち構えているのです。
今日は僕が遭遇した、そんな体験を紹介します。
※今回のお話に「幽霊」は出てきません
本島北部の某ビーチにて…
ある日の夜のこと。
仕事終わりに「タマン(ハマフエフキ)」を釣りに行こうと思いつき、僕は車を走らせていました。
いつもは近場を選ぶことが多いのですが、この日は思いつきで「北部の海岸」まで遠出することにしました。
現場に到着したのは、23時過ぎ。
車を停めて、道具をかつぎ歩いてポイントに向かいます。
今回選んだ釣り場は、奥まった場所にあるビーチ。
周囲に民家はなく、昼間でも誰も来ないような場所です。
学生時代に見つけてよく通ったポイントで、タマンが釣れた実績もそれなりにある場所でした。
駐車スペースからは、草木が生い茂った獣道を下り、ヘッドライトをつけて海岸線を30分程歩きました。
そして目的の砂浜に着いたのですが、予測した「ゴールデンタイム」までは余裕がありました。
タマンがポイントに回遊してくるタイミングは、潮位と連動しているため、ある程度予測が出来るのです。その時間帯を「ゴールデンタイム」と呼んでいます。
ここでふと、
「もう少し先の海岸まで歩いてみよう」
と思いつきました。
今いるポイントから先も、砂浜がしばらく続いています。
この先に行くのは初めてでしたが、
「新しいポイントを開拓出来るかもしれない!」
とワクワクして探検に出掛けることにしました。
もしかしたら、この時点で僕は「奴」に呼ばれていたのかも知れません...。
深夜の海岸で遭遇した「恐怖」とは…
ヘッドライトを頼りに海岸線を進み、けっこう奥地まで進んで来ました。
そろそろ引き返そうと思っていた時、何かひどく臭い匂いがすることに気付きました。
間違いなく、「生き物の腐敗臭」。
ヘッドライトで前方を照らした先に、黒い影が打ち上げられているのが見えます。
影の大きさは成人男性と同じぐらい。よく見ると、赤黒い血が流れ出ていました。
「水死体だ...。」
そう理解した瞬間によく分からない寒気がして、「深夜の海岸に一人でいること」が急に心細くなりました。
ただ、僕は第一発見者。
「状況を確認して通報しなくては…。」
と思い、勇気を出して「それ」に近付きました。
「はっ!?」
「死体の影」にライトを当てたとき、僕は度肝を抜かれてしまいました。
発見した「漂着物」の正体は「○○○○○」
「何だこの生き物はっ!?」
てっきり土左衛門かと思っていたのですが、影の正体は「謎の生物の漂着死体」でした。
大きさは、「180センチから200センチ」程。
暗い場所で「人間大のサイズ」だった影を、早とちりで勘違いしたようです。
恐怖心が一気に吹き飛んで、僕はこの「謎の生物」の観察を始めました。
体からまだ血が流れて出ており、見た目から「まだ死んで間もない個体」のようです。
全体のフォルムは「ジュゴン」のように見えますが、違うようです。
特徴的なのは、ビッシリ生えた「鋭い歯」。
死んでいると分かっていながらすごい迫力で、「突然動き出して食いつかれたらどうしよう」とビビりながら撮影。
背後から見ると、こんな感じ。
最初に見つけたときは、この背中側の黒い部分が「人のシルエット」に見えました。
最後に、特徴的な「尾鰭」の写真。
「尾鰭」は、クジラ類のものと特徴が似ている気がします。
その後も夢中になって1時間ぐらい観察していましたが、
おそらく「サメかクジラの仲間だろう」ということ以外は分かりませんでした。
資料用に写真を撮っておき、夜が明けてから専門家の方に聞いてみることにしました。
ちなみに「タマンのゴールデンタイム」はとっくに過ぎていて、この日は一度も竿を出さずに帰る羽目になりました(笑)
専門家の方に調査を依頼
翌日の朝。
「美ら島財団」の研究員の方に連絡。写真と発見状況をお伝えし、調査をお願いしました。
いつも自分で調べきれない「正体不明の魚」や「珍しい魚」が釣れた時は、こちらでお世話になっています。
専門家の方によると、今回の謎の漂着生物の正体は、「コマッコウ」または「オガワコマッコウ」とのこと。
いずれも、温暖な海域に生息する「ハクジラ」の仲間。
最大サイズは「3.5メートル」で、クジラの仲間では最も小さい種類だそうです。
ハクジラの名前の通り、鋭い歯で「イカ」を捕食します。
「具体的な生息数や地域は不明」、「詳しい生態がほとんど分かっていない」など、超希少な生き物なんだとか。
今回の発見は、学術的に見て貴重な「大発見」だったそうです!
海上で「生きた個体」がほとんど観察されないので、今回のように「漂着した個体」から研究が進められるそうです。
今回見つけた「漂着体」から、「種の生態解明につながる発見」がされたら嬉しいですね!
たくさんの偶然が重なったことで引き起こった、「未知との遭遇」。
もしかすると「奴」が見つけてほしくて、僕をここまで呼び寄せたのかも知れませんね。
皆さんも夜釣りに出かける際は、ご用心ください…。
それでは、また!
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